墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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馬塚古墳 熊本県山鹿市城

馬塚古墳はチブサン古墳の北東1㎞ほど、同じく岩野川右岸にあります。

 

畑の端に墳丘が。奥の竹林の背後が岩野川への崖になっています。

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裾には立派な石の標柱が立っていました。

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その解説板。

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熊本県指定史跡
馬塚古墳
昭和48年3月28日指定
この古墳は、6世紀中頃築造されたと考えられる横穴式石室をもつ円墳で、古くから馬の神様として信仰があった。すでに盗掘されていたが、昭和29年旧山鹿高校考古学部による調査で金銅製尾錠、鉄鏃、刀子、鉾などが発見され、その後、装飾古墳であることが確認された。石室は複室構造で、側壁は巨大な板石をたてた腰石の上に割石を小口積みにせり出し、その上に天井石をのせていたと考えられるが天井石はなくなっていた。前室は幅約2.8m、奥行1.5m、後室は幅3.2m、奥行3.4mを測る。
前室、後室とも赤く塗られており、前室と後室の間の第2羨門左右の袖石外壁には赤、白、青で塗り分けた幾何学文様がある。また後室の左壁と手前の壁には線刻の横線と斜線による菱形文と三角文が認められる。その他、後室には奥壁沿いに据えてあったと考えられる家形石棺の屋根の小破片があり、これにも線刻の連続三角文が残っている。昭和48年に現状のように復元工事が行われた。
熊本県教育委員会

 

玄室(後室)への羨門に、連続三角文が3色で描かれているとのこと。

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開口部の扉はしっかり閉じられていました。

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扉の前から南方向。左のほうに岩野川、のはずです。

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北西方向。台地の上側です。

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↓こちらの築後国造さんのブログにて、石室公開時の貴重な写真が見られます。

山歩き 古墳巡り 馬塚古墳 初公開