前回の琴浦町歴史民俗資料館で、自分の行程にもれていた出上岩屋(でがみいわや)古墳を知り、JR浦安駅から2駅戻った赤碕駅から徒歩20分ほどの現地を訪ねました(自分は車で移動しています)
家が建て込んでいるエリアの、民家の前に古墳の案内板が(右下)
個人宅の敷地内なので、玄関でご挨拶を済ませて振り返ると!
露出した石室の側面で、右が奥壁側になります。
庭先に大きな生物が棲息、的な気配を感じました。
開口部へ回り込みます。
鳥取県指定保護文化財
出上岩屋古墳
この古墳は、切石造りで、前・後室からなる巨大な古墳で、この種のものは古墳時代(6~7世紀)に造られたものといわれ、岩屋古墳とも通称される。
平成3年3月26日指定 鳥取県教育委員会
四つん這いで覗き込むと、手前と奥に2部屋。
厚い一枚石を、四角く刳り抜いています。削った跡も生々しく。
そして迫力の玄室。思わず声が出ます。
鳥取県のサイトによれば、石材は安山岩の切石。現存長は6.65m、玄室高2.5m。
刳り抜き玄門などには出雲地方の「石棺式石室」の影響が見られる一方で、石室構築方法には西伯耆地域の切石積み石室の特徴を示しているとのこと。
出上岩屋古墳 /とっとり文化財ナビ /とりネット /鳥取県公式ホームページ
荘厳な奥壁。
巨大な天井石。玄門側にもう一枚あります。
精密に加工されて組み上げられています。表面処理もまるで現代の彫刻作品のよう。
奥壁に向かって右側。石がひとつ抜けていますが抜けた跡も直線的。
奥壁を背にして。
今回の墳行で一番見応えがあった石室でした。琴浦町歴史民俗資料館の展示が見られたおかげです、感謝。
ここでお昼をかなり回っていたので、狐塚古墳にほど近い「魚料理 海」へ行ってみました。
鯛めしをいただきましたがとても美味しかったです。ボリュームたっぷりで近隣のお客さんで大賑わいでした。
地図を改めて確認していたら、店のすぐ裏手に「別所尻古墳」があることに気づきました…