鳥取県立むきばんだ史跡公園は、前回までの伯耆古代の丘公園(向山古墳群)から北東1㎞ほどの近接した場所にあります。
こちらは標高110mほどの丘上、向山古墳群は20mほどの出島のような丘でした。
丘上の駐車場に史跡公園散策マップがあります。
お目当ての「仙谷墳墓群」へ行くのには、1時間園路を歩く必要があると…
その手前の”弥生の森”にも、前方後円墳の印があるのですが、往復1時間はかかりそう。
とのことで、この遺跡は出直して、時間をかけて見学することにしました。
国史跡 妻木晩田遺跡のご案内
妻木晩田遺跡は、大山山系の北端部にあたる標高80mから180mの丘陵上に広がる、弥生時代後期(2世紀頃)に栄えたムラの跡です。
17万㎡にも及ぶ発掘調査により、竪穴住居跡など970棟以上の建物跡や39基の墳墓などが発見されており、大規模なムラの全貌を見ることができる数少ない遺跡です。
中国に残る歴史書(いわゆる「魏志倭人伝」)には「倭人は帯方東南大海の中に在り。山島に依りて国邑を為す」という記述があります。
海に面する丘の上に広がる妻木晩田遺跡はまさに山陰における「国邑」の姿を現代に伝える貴重な遺跡といえます。
駐車場の脇にある「やよいの館むきばんだ」だけ、見学を(速足ですが)しました。
このパネルが興味深かったです。日本海沿岸が「潟湖(せきこ)」でつながっていた様子が実感できました。
古墳巡りとともに、潟湖巡りもテーマにしたいと思いました。
立体模型では、右の赤文字現在地。
その左(西)、道路を隔てた緑の2つの出島のようなところが向山古墳群がある低い丘陵です。
出土品も展示もありますが、詳細は次に訪ねた時に。
人骨が出土した仙谷8号墳の展示部屋がありました。
奥壁には実物大の写真パネル。
現地へ行ってみたかった…
解説書き起こしも次の機会で。
出土した人骨。