墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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羽賀寺 福井県小浜市羽賀

明通寺拝観後、小浜市街へ向かう前に羽賀寺(はがじ)も訪ねました。

 

平安後期の十一面観音菩薩立像は、仏像ファンでは有名ですが、そのお寺が小浜にあったとは。

現地で地図を眺めていて、たまたま気がつけました。よかったです。

 

駐車場からはまず開山堂で確認を、とありましたがインターホンでは応答無く、参道で植木の手入れをされていた方に伺うと直接本堂へと促され。

 

こちらの先の石段上でした。

 

室町中期に建立された本堂は重要文化財。檜皮葺の入母屋造りは明通寺の本堂を似た印象でした。

 

創建は奈良時代初期。十一面観音は、元正天皇の姿をモデルとしたと伝わるそうです。

羽賀寺(はがじ)
霊亀2年(716)鳳凰の飛来を尊んだ奈良期の女帝元正天皇が僧行基に命じて羽賀寺を創建。本尊の木造十一面観音立像(国指定)は、元正天皇の御姿をされています。正面の本堂(国指定)は文安4年(1447)後花園天皇の勅命により奥州十三湊の日本将軍安倍康李が再建。京都と東北、海と都をつなぐ交流を示す寺院です。

 

迫力と華やかさと艶めかしさと。本当に美しい十一面観音でした。

いつでも間近に拝観できるというのは非常に貴重な機会ではないかと思います。

 

「若狭小浜のデジタル文化財」に、仏像の詳細説明がありました。像高146.4㎝で桧材の一木造り。

羽賀寺:木造十一面観音菩薩立像

上記にある画像(本堂内は撮影禁止。観音様は厨子に安置されています)


お寺の公式サイトは下記。

鳳凰が舞降りし寺 - 羽賀寺(高野山真言宗)福井県小浜市

長年秘仏であったためか、当初の色彩がきわめて良く残っているということです。

サイトには鳳凰のような形の雲や彩雲の画像がアップされています(御利益が大きそうです)

 

厨子に入っている状態の画像は下記に。千手観音と文殊菩薩の両脇侍も荘厳です。

羽賀寺 | 小浜 八ヶ寺巡り

 

お寺には、小浜:OBAMAのエピソードも。

羽賀寺住職とオバマ米大統領
2006年12月、「筑紫哲也のニュース23」の番組内の特集の中で、オバマ米大統領候補本人の口から「私が来日した際、成田の税関の職員が『私は福井の小浜市の出身だ』と言っていた。(そんなエピソードもあり、日本に親しみを持っている)」と語ったインタビューが流されていました。その放送を見た羽賀寺住職が候補に手紙を出して御礼を交流を図ってはどうかとオバマ市長にメールで提言し、それに答えた市長が手紙を若狭塗箸を贈り、「オバマ後補を応援している自治体がある」と話題になったのが、2008年2月。あっという間に市民有志による「オバマ後補を勝手に応援する会」が立ち上がり、取材攻勢が始まりました。2009年の大統領就任式に際しては、羽賀寺本堂においてお祝いの会が行われ、「おばまガールズ」のフラダンスや小浜第九合唱団によるベートーヴェン「第九交響曲」の演奏が披露され、小浜市内の10を超える寺社教会から「平和の鐘」が打ち鳴らされました。