小城公園の次は北東に5㎞の船塚古墳を訪ねました。
全長114mの前方後円墳で、グーグルアースでも美しく残る墳丘や周濠の跡がよくわかります。
周囲は細道で駐車場はありません。
周濠は稲刈り後。刈り跡の列も同心円状です。
西側面。左が後円部、右が前方部。
前方部西裾は果樹園。
前方部左裾側から。
なかなか入口を見つけられずに一周してしまいましたが、この施錠のない扉から入れました。周囲の柵は猪除けでした。
扉を閉めて木道上を進みます。
前方部端に到着。
説明板には「船塚前方後円墳」と。
県史跡 舩塚前方後円墳
この古墳は標高35mの平地上に築かれた巨大な盛土をもつ前方後円墳で、古墳時代中期(5世紀)の構築と推定されます。
後円部を北に、主軸は南北の方向をとっており、長さ114m、幅62m、高さ前方部9m、後円部10mで盛土は三段に構築された特徴をもち盛土の上には葺石があります。
古墳の周囲には幅12mから18mの周濠がめぐっていますが、現在は水田になっています。
また古墳の北側には7基の陪塚があり、その一つからは埴輪が出土しています。
本格的な発掘調査は行われていませんので内部構造等については不明ですが、県内では最大規模を誇り、古墳の形状、陪塚、周濠等が完全に保存されている重要な古墳です。
佐賀県史跡指定 昭和28年11月3日 佐賀県教育委員会
味のある実測図には7つの陪塚も記載。
佐賀市のサイトには、後円部頂からは家型埴輪が出土したこと、内部主体は竪穴式石室と伝わること、陪塚はもとは11基あったといわれていることも記載されています。
前方部墳頂直前。
上がって後円部方向を。
スマホ広角で。
振り向くと広がる佐賀平野。
東方向。
南西方向。
後円部に上がって前方部を。
東側面、くびれ部のカーブ。
西側面。高さはありますが、なだらかな傾斜です。
後円部から先端側、北方向。右より、道路の向こうに陪塚が見えています。
さらに右を向いた先にも。
前方部右裾に降りて。右奥が後円部。
このあたりを「古墳」で検索すると山裾に沿って点々と多く古墳が連なりますが、時間の都合で次は5㎞東の西隈古墳へ向かいました。