前々回からのバスツアーの続きです。
金山古墳~近つ飛鳥博物館を経て、いよいよ古市古墳群の核心部へ。
羽曳野市役所でバスを降り、すぐ南の向墓山(むこうはかやま)古墳へ向かいしました。
北側の道路から見る向墓山古墳の墳丘。
一辺68mの方墳です。西側40m程で墓山古墳に隣接するので、この名称なのでしょう。
向墓山(むこうはかやま)古墳
向墓山古墳は古市古墳群のほぼ中央にある方墳です。墳丘は一辺の長さ68m、高さ10mで、斜面の途中に幅4mの平坦面が設けられています。墳丘の斜面は堅固な葺石で覆われ、原形がよく保たれています。
墓山古墳の外堤と接する西側と北側では、浅い溝状の掘り込みがあり、2カ所の土橋が造られています。古墳の周囲からは円筒埴輪や朝顔形埴輪のほか、家、蓋(きぬがさ)、盾などの形象埴輪が出土しています。
内部の埋葬施設は不明ですが、古墳時代中期(5世紀前半)の築造と考えられ、巨大な前方後円墳である墓山古墳に付属する陪塚(ばいちょう:付属の古墳)で、墓山古墳の被葬者に従った有力者を埋葬したと推定されます。
羽曳野市
実測図部分のアップ。
南西の隅から。左側が西辺です。
高さ10mとありますが、木々が密で稜線はわからなかったです。
同じく西辺を。
北西の隅から。右側が西辺です。
こちらが北辺。
南辺の側の標高は、北より2mぐらい低いです。
向墓山古墳と墓山古墳との間にある、羽曳野市文化財展示室。
一部屋に、貴重な出土品がぎっしり展示されていました。
栗塚古墳出土の家形埴輪。
鰹木がリアル。
屋根の葺き方まではっきりと。
その他、多様で豊富な形象埴輪の数々、その一部を。
軽里4号墳の人物埴輪。左に持つのは近代兵器のような…
峯ヶ塚古墳出土の魚佩(ぎょはい:Fish-Shaped ornaments)