高安千塚古墳群の服部川支群を幾つか見学した後は、松尾谷を隔てた南側の郡川(北)支群の開山塚古墳へ。
直線距離だと南に200mほどなのに、一旦斜面を下って上り返す徒歩約20分のルート。
境内林を下ると住宅地。どのお宅も眺望が良さそうです。
途中で左折して斜面に並行する細道へ。
さらに細い道を上り返しました。
上るにつれて斜度がきつくなります。この日はそれを何度も繰り返したので、足がつりそうでした。
大きな「古墳分布案内図」がありました。赤丸が国史跡って、その多さに改めてびっくり。
開山塚古墳(郡川1号墳)のほか、スルーしてしまった抜塚古墳などの説明も。
開山塚古墳
法蔵寺境内にあります。高さ4.2mで、15.7㎡(約10畳分)の広さをもつ玄室は、高安千塚古墳群のなかで最大で、大森貝塚を発見した米国の博物学者E.S.モースが図面を作成しています。古墳のそばにある階段を上がれば大阪平野が一望できます。
※見学に際しては、法蔵寺に一声かけて下さい。
法蔵寺の駐車場に入ります。
その先右側に階段。
その階段脇に標柱がありました。扉を開けさせていただいて。
上記の右の竹の根元が開口部でした。
奥が深い石室です。
obitoさんのサイトによれば、羨道は長さ8.38m・幅1.5m・高さ1.6m、玄室は長さ4.67m・幅3.37m・高さ3.77mで、高安古墳群中最大とのこと。
高さ1.5mの長い羨道をしゃがみながら、不安と期待をかかえながら進んでいくと、大きな玄室に到達し、感動しました。
横位置で。上に向かって、すぼまっています。
奥壁上部と天井石と。
奥壁を背にして。
フラッシュで。両袖式の堂々たる姿。
結構動きが速かったゲジゲジの姿も一応。(虫嫌いの方、ごめんなさい)
長い羨道を光の方へ。
この日訪ねた最後の古墳になりました。
古墳脇の階段を上がった上にある清涼塔。法蔵寺を開いた好山和尚の廟塔だそうです。
その左手の土盛りは、さきほどの開山塚古墳のもののようでした。
天井石の一部が露出?
すぐそばに3基、立派な石室も開口していることを、今さら知りました…
額田大玉さんのサイトで、これまた見事な石室の写真が見られます。
ちなみに神光寺エリアは気が遠くなるようなボリュームでした。
法蔵寺駐車場からは大阪平野が一望できました。
やはり、あべのハルカスが目立ちます。
真上は羽田→伊丹のルートになっているようでした。