墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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対馬塚古墳 長崎県壱岐市勝本町立石東触

国史跡・対馬塚古墳は、前回の双六古墳から西に1㎞ほどにある。 

 

グーグルマップにピンは立っていたが入口がわからず、付近の道路をさまよっていると視界が開けた場所があった。 

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肉眼でも対馬が見えていた。

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長男が、あれが対馬かと強く興味を示していたが、それは7月に発売されるPS4のゲームの舞台だからであった。リアルとバーチャルが逆転している。

https://www.playstation.com/ja-jp/games/ghost-of-tsushima-ps4/ 

 

対馬塚古墳は、畑で作業していた方に場所を教えていただけた。

ピンの南側にある、こちらの建物の間へ入った。

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少し登って振り返って。

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すぐ先に段差と小祠があって行き止まり。ここが対馬塚古墳の前方部端だった。

現地に説明板などは無い。

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横から前方部に上がらせていただいた。 前方部上から後円部方向。

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 枝をかき分けて先へ。正面奥に後円部があるのがわかるでしょうか。

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 後円部に上がって振り返って。 

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後円部上には丸石で囲まれた水準点があった。地理院地図で見ると標高109.2m。 

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木々がなければ、ここから対馬が望めるのでは。

 

壱岐風土記の丘・古墳館にあった説明板。

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対馬を眺望できる前方後円墳 対馬塚古墳
対馬塚古墳は標高100mほどの丘陵尾根部に築造された島内で2番目に大きい前方後円墳です。古墳の規模は全長63m、後円部の直径35m、高さ9m、前方部の全長28m、幅24m、高さ4mです。
石室は羨道を含む、前室・玄室の2室構造両袖式の横穴式石室で、全長10.8mの長さです。石室内には幾何学文様や逆三角形の記号状の線刻文が描かれています。対馬塚古墳周辺では天候によって対馬の島影を眺望することができます。

石室の高さ4m
出土代表遺物:新羅土器・鉄製轡・金銅製辻金具・ガラス製トンボ玉・琥珀玉など

 

古墳館でいただいたパンフには石室の写真が載る。

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鬼の窟古墳前にあった説明板にも、ドーム状の石室写真が載っていた(下段中央)

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後円部の左斜面側に石室があるようだが、まったくわからなかった。

 

翌日、先に帰った家族を見送った後に、再訪した。

鞍部から後円部に向かって左側の斜面。

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後円部の裾を草を回っていると、上部に土が崩れたような小さな”裂け目”が見えたが、斜面を壊しそうなので近寄らなかった。

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石室は埋め戻されてしまったようだ。

 

前方部端から、その先の様子。

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