対馬塚古墳探訪後は、 観光ガイドに掲載されていた猿岩を見に行った。
目的地のすぐ手前に「黒崎砲台跡」との印があったので、そちらも。
戦艦の主砲を取り付けていたらしい。今でいうイージスアショアか。
概要
この要さいは、戦艦土佐の40センチ主砲を取りつけて造らせた。
砲身の全長 18m
砲身1本の重さ 150t
砲の口径 40㎝
弾丸の直径 40㎝
弾丸の重量 1000㎏
射程距離 35㎞
砲弾の比較モデル。戦艦大和のものより少し小さい。
岩を刳り抜いたトンネルへ入る。
と、すぐに立入禁止になっていた。
フラッシュで。
柵の向こうには大広間のような柱の無い空間があり、 その先に主砲が設置された竪坑があるようだった。
車に戻って猿岩の駐車場へ停めると、みやげ物屋の隣から、竪坑上への見学路があった。
そこから下を覗き込んで。
岩盤を円筒形に刳り抜いている。
壱岐市立一支国博物館のサイトに解説があり、昭和3年から昭和6年(1928~1931)の4年をかけて完成させたが、一発も実弾を発射することがなかった”打たずの砲台”だったそうだ。
こちらの方のサイトにある説明には、1922年のワシントン軍縮会議で戦艦「土佐」の建造が中止となり、その主砲を活用することとなったとあった。
http://blowinthewind.net/haikyo/kurosaki/kurosaki.htm
ながさき旅ネットの解説によれば「一度だけ試射され」、その時は近くの民家の窓ガラス等はすべて割れたとのこと。
https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/737/
駐車場脇にあった案内図。
すぐ前に猿岩がある。
威厳のある横顔。
ここから対馬までは50km。35㎞の射程では途中までしか届かない。対馬側にこちらを向く砲台もあったのだろうか。
回り込むと猿の雰囲気は無くなったが、見事な岩の柱。
壱岐島に数多く見られる横穴式石室の巨石はこのような地盤から切り出したのだろう。
200mで展望所とあったので登ってみた。
途中にあった遺構も戦時中のもの?
すべらないように注意して登る。
展望所に到着。
猿岩の頭と水平線。
対馬にも古墳があるので、いつか行ってみたい。
北側には小島が点々を連なっていた。
下へ降りて、展望台を振り返る(中央上)
この日は郷ノ浦町のホテルに泊まった。素泊まりだったのでフロントで教えていただいた町の居酒屋「がんこ」へ。
地元の焼酎をいろいろいただきました。壱岐は麦焼酎発祥の地(16世紀~)だそうです。
とろろうどんが非常においしかったです。再訪したいです。