前回のつづき。
ココ・ファームを後にして足利の中心市街に戻る途中、 足利市の郷土資料展示室へ行った。グーグルマップを見ていて気になっていた場所。
「郷土展示資料室」の看板に従って敷地に入ると、建築資材置き場のようなところに着いた。
上記から振り返ったところ。
引き戸に「入口」とシンプルな掲示があった。
開館時間が短いので要注意(午後1時~4時)日曜・祝日は休館。入館無料。
事前に調べていなかったが、開いている時間で幸運だった。
扉を開けると学芸員の方がいらした。そこから左手に、各種出土遺物が展示されていた。
林立する形象埴輪を目にしてハイテンションに。
木とガラスでできた専用ケースに収められていたのは織姫神社境内古墳の出土品。織姫神社をつくるときに発見された古墳で、主体部にT字形地の横穴式石室を持つ。現在は階段東の石垣の下に埋まっていて石垣に記念誌が彫られているそう。
盾と靫(ゆぎ:矢の入れ物)
大刀と鞆(とも:弓を射る時に左手首につける丸い革製の道具で、弓弦で手首や手首にかけた釧を打つのを防ぐのに用いるもの)
その右隣には、菅田町の菅田古墳群第44号墳出土の家形埴輪。
その右に、水道山古墳出土の盾と矛、鞆と靫
鞆と靫。
ケースには明神山5号墳出土の「馬飼いの埴輪」 が2体。
左手は手綱を引いている。
棚の上には、駒場遺跡(弥生~古墳初期)出土の土師器。
その奥では、行基平古墳出土の円筒埴輪の復元作業中だった。
行基平山頂古墳出土遺物は特別展示中であった。
数センチほどの小さな像は独立物ではなく、他の土器に付随していたとも考えられるそう。こんな小さな埴輪は初めて見た。
こちらは海老塚古墳から出土した金銅製鈴や丸玉。
中世の瓦や縄文土器などの展示もある。小さな土偶もあった。
大きな縄文土器の深鉢は駒場遺跡出土のもの。
後ろの壁に足利市文化財マップが貼られていた。
こちらの資料展示室には置いていなかったが、 市役所の文化課に冊子形のマップがあるとのことでこのあと行って、詳しく丁寧に作られた冊子をいただいた。
文化課はこの棟ではないが本館に隣接して堂々とした建物(別館)があった。
1953年築で設計は石本喜久治(石本建築事務所)。ファサードが反対側にあったようだが撮りそびれてしまった。
つづく。