墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

画像が出ない場合はPCで、クロームOSでお試しください。

所沢航空発祥記念館・常設展示 埼玉県所沢市並木

前回のつづき。

所沢航空発祥記念館は日本で初めて作られた飛行場の跡地に、”航空発祥の地”に建てられている。西武新宿線の航空公園駅から徒歩8分ほど。

 

入館料は大人510円。公式サイト・所沢航空発祥記念館 には100円引きの割引券がある。

 

エントランスの上には、所沢で設計・制作され飛行に成功した国産初の軍用機「会式一号機」のレプリカ。

 

一歩中に入ると、実機がずらり。

 

同じ方向を向く機体群は水槽の大型魚のよう?

 

スマホ+イヤホンがあると、この記念館の音声サイトで展示解説が聞ける。Wi-Fiも完備。

下記へアクセスして、9196124と入れる。

http://www.tam-audio-guide.com/

 

床面に置かれた大型・中型ヘリは内部も見学できる。

 

上記の手前の機体は、シコルスキーH-19

1949年に原形機が初飛行した米シコルスキー社の8~10人乗りのヘリコプター。

三菱重工がライセンス生産した。

 

実用の際は操縦席へ椅子を持ち上げて入る仕組みになっていた。

 

室内はそれほど広くはない。壁の布地は防音用?

 

こちらは、バートルV-44
米パイアセッキ社(のちのバートル社)製、陸自が1959年に購入した日本最初の大型ヘリコプターで、おもに航空救難用活動に使用された。

 

前後にローターが付いているので機体が長い。

 

なので室内も結構広い。

 

コックピットに座れるので記念撮影ポイントになっていた。

 

空間は狭いが足元までガラス張り。

 

この「押すな」のサインが気になった。

 

最上階に上がったところ。

 

HU-1B(ベル204B)

1956年に初飛行した中型タービンヘリコプター「ベル204型」の改良機。ベル204型シリーズは世界中で1万機以上が活躍中だが、日本では1962年に陸自で採用が決まり富士重工が1972年まで91機生産、展示機はその1機。

右下の黄色い機体はビーチクラフトT-34メンターで自衛隊で使われていた練習機。1954年に20機が輸入され富士重工が126機をライセンス生産した。

映画「地獄の黙示録」を思い起こした。 

 

管制塔を模した部屋もある。

 

中も管制機器の展示。

 

こちらはフライトシュミレーター。この場所以外にも複数個所のシュミレーターがあった(入場料以外は無料) 

 

実験コーナーも大変充実。

 

風をあてると浮き上がる。

 

ワークショップもある。

 

歴史コーナーの模型。

日本初の飛行機による動力飛行が行われたのは代々木練兵場だった(1910年12月14日)

飛行場での初飛行が所沢で、翌年1911年4月5日だった。

代々木でも所沢でも2機が飛び、どちらもパイロットは徳川好敏大尉と日野熊蔵大尉だった。

 

航空機の民間利用は大正11年(1922)から。本格輸送は昭和2年(1927)で東京は立川飛行場と大阪を4~6人乗りが飛んでいた(羽田は昭和6年から)

昭和6年には「エアガール」による機内サービスも開始。

パネル写真の機体には「東京ー下田ー清水 東京航空輸送社」とあった。カッコいい写真。

 

百年前の所沢飛行場の動く模型。

 

1階の企画展のとなりに、重要航空遺産・ 日本近代化遺産の指定を受けている「九一式戦闘機二型」の胴体(実機)があった。

 

前から。 

 

パネル下部の写真のように胴体の上に主翼がついていた。

第二次大戦中に宮城県加美郡加美町に住む方が購入したもので、製造番号、製造年月(昭和8年1月)などまで判明している貴重な資料であるとのこと。

 

後ろから。 

 

当時の布が貼られたままの垂直尾翼。

 

展示物も多く、展示内容も濃く、常設展も十分楽しめるミュージアムでした。飛行機に興味がある方にはぜひおすすめです。

 

ミュージアムショップも充実。

 

ガチャポンも。

 

模型も。

 

模型はディアゴスティーニによる販売コーナーでした。