大塚古墳から、東総有料道路をもう一区間乗って(料金所はない)大角まで、そこから県道56号を南東に向かうと鏑木地区に出る。
「房総の古墳を歩く」によれば、「九十九里平野の北東にある椿海(つばきうみ)北岸、西岸地域には、前方後円墳9基を含む鏑木古墳群がある。鏑木大神(かぶらぎだいじん)古墳(全長37.2m→※現地案内板では38.7m)やこの地域最大の古墳、御前鬼塚(ごぜんきづか)古墳(全長105m)など6世紀後半から7世紀にかけて築造したと考えられる」そうだ。
畑地の景色の中に巨木の樹林の社があり、社殿の隣に前方後円墳はあった。
並んで聳え立つ2本の公孫樹の大木が鏑木大神のランドマーク。
背中を振り返ると、畑が広がっている。
公孫樹の隣には、張り付いたキノコがこぶのようになった巨木。
境内の、力石? きれいな卵形をしていた。
お参りして振り返ると、鳥居がゴージャス。
・鏑木大神境内古墳 前方後円墳 全長38.7m 高さ3.3m
調査で「墳形に沿う溝」と「矩形に巡る溝」が見つかり、堀り方や企画性、破片化した円筒埴輪の出土状況から、周溝が二重であることが判明したそうだ。
また、かつて「円筒、馬形脚部、人物頭部の埴輪が出土したことが伝えられており、古墳の形状とあわせて、中期から後期にかけての特徴を有している」とのこと。
前方部から後円部。後円部の方が1m高い。
後円部から前方部。
くびれ部のシルエット。
樹林の向こうの畑が明るく透けて見える。
本殿の裏も少し盛り上がっている。
境内の北東側の三叉路に「浄泉坊」と書かれた像が立っていた。検索では由来がわからなかった。
この像が見ている方向に境内の森、鏑木大神境内古墳がある。思わず歩きたくなるようなカーブや高低差がついているように感じた。
連れがいたので御前鬼塚古墳をはじめとする周囲の古墳は次の機会と割り切って、この後は阿玉台貝塚へ向かった。周囲をちょっと見渡せば幾つもの古墳が見られたはずなので、もう少し時間をとればよかったと反省。
道路沿いにすぐあった塚には、思わず足を留めてしまったが。
・長津念仏塚 直径17.3m 高さ5.5m
後で調べたら古墳を利用したもののようだった(付近に埴輪片が散在していたとは。全く見もしなかった)
http://www.pref.chiba.lg.jp/kkbunka/bunkaisan/shiseki/shiseki-13.html
墳頂には祠があった。
続く。