墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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内裏塚古墳(再訪) 須恵国の古墳③ 千葉県富津市

君津から1駅で青掘駅。君津から先は電車の本数が1時間に1本程度になる。

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駅前の案内板。左下に「史跡情報案内所」が駅の反対側にある、と書いてあることに気がつかず、そのまま歩き出してしまった。内裏塚(だいりづか)古墳も実はそちらからの方が近かった。

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地図にあるように、一大古墳地帯である。帰りに「史跡情報案内所」でもらったパンフによれば消滅古墳を含めてその数47基で約半数は現存する。100m規模のものだけでも下記の通り。

・内裏塚古墳  前方後円墳 墳丘144m 周溝185m 5世紀中葉

・九条塚古墳  前方後円墳 墳丘103m 周溝150m 6世紀中葉

・稲荷山古墳  前方後円墳 墳丘106m 周溝202m 6世紀後葉

・古塚古墳   前方後円墳 墳丘  89m 周溝124m 6世紀後葉

・三条塚古墳  前方後円墳 墳丘122m 周溝193m 6世紀末葉

・青木亀塚古墳 前方後円墳 墳丘106m 周溝126m   6世紀末~7世紀初頭

 

 駅を出て、狭い2車線で歩道がないが車の往来は多い国道16号を注意しながら歩き、左折してゆるい坂を上り、内房線の踏み切りを渡ると古墳の小山が見えてくる。

青堀駅方向。君津から南は単線。

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内裏塚古墳は県道157号に沿っているが、とても大きくて横から写真に収められない。下記は前方部左下の角にあたる場所からの写真。左にくびれ部、後円部が続いている。

電柱の左に案内板、右が登り口になるが、登り口は他にも後円部左上・右上と計3ヶ所ある。f:id:massneko:20140329142233j:plain

・内裏塚古墳 前方後円墳 5世紀中頃 全長144m 後円部高さ13m

盾形周溝の全長は185m。県下最大、南関東でも最大の古墳。周辺一帯も「内裏塚古墳群」と呼ばれる。昨年4月、古墳めぐりを始めたばかりの時に来て、その大きさに感動した。

古墳群のなかで最も古いが最も大きい。ということは、亡くなった後も2世紀に渡って人々に慕われ続けたのか、恐れられたのか、影響力を長く保持した証左だろう。

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上記の案内板の後ろにある小道を登っていく。なぜかこの古墳だけ、前方部墳頂付近の林の中は小バエが多かった。

 

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 前方部に登る途中から県道側の眺め。墳丘からは見通しはきかない。

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前方部から後円部。さすがに幅広い。

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後円部少し手前から前方部。

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後円部墳頂の石碑。

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後円部側から降りるときの眺め。お隣の古墳(割見塚古墳?)が見えた。

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後円部下から。

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くびれ部横付近から前方部方向。周溝がよく残る。一周したいがここで行き止まり。

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県道に戻って前方部の底辺と、前方部下部の周溝。写真右の茂みは、上の写真左の茂みと同じ。

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※内裏塚古墳の最初の探訪時の記事はこちら

続く。