墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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飯籠塚古墳(小櫃学ツアー) 千葉県君津市岩出

前回のつづき。

浅間神社古墳の見学後、平地を横断して西側の丘にある飯籠塚古墳(いごづかこふん)へ向かった。

飯籠(いご)はかつての小字の名前だったそう。

 

1車線の舗装路がカーブするあたりで車を降りて、小さな案内板の脇の道を入っていく。

 

あと100mの案内板。

 

その先は細い山道。

 

上っていくと、後円部と前方部への分かれ道が。

 

後円部への道は路面が見えない状態。

 

一行は前方部へ。

 

その上は果樹園になっている。

 

その端に説明板がある。

千葉県指定史跡
飯籠塚古墳(いごづかこふん)
所在地:君津市岩出476他 指定年月日:平成元年3月10日
この古墳は、小櫃川中流域左岸丘陵地に位置する市内最大級の前方後円墳です。
主軸をほぼ南北方向にとり、前方部を北に向け、自然地形を利用して眺望のよい場所を選択して築造されています。全長100m・前方部幅35m・後方部径45mで、前方部が狭長で前端へ向かってほとんど開かない「柄鏡形」の形態を示しています。
築造年代は4世紀後半と推定され、墳丘の遺存度が極めて良好な古墳であります。
平成4年10月31日 千葉県教育委員会 君津市教育委員会

 

築造時期は4世紀前半と考えられ、白山神社古墳(4世紀後半)に先行するようだ。

また実測図をよくみるとわかるように左右対称ではない造りになく、”中心点を移動しながら”築造したのではないかとのコメントがあった。

いただいた資料の実測図。

 

説明板の右手、前方部方向。

 

左手の後円部方向はさらに見通しが悪い。

 

竹を掻き分けるように鞍部に上がってから前方部上へ。

 

前方部からの眺め。草木がなければ平地部が見通せるはずだが・・・

 

前方部から後円部へ。竹を掻き分け斜面を上がる。

草木がなければ前方部裾が開かない「柄鏡形」がわかりそうだが、それは難しかった。

 

後円部墳頂の大木。

 

その根元には小さな石祠があった。

 

さきほどの分かれ道へ降りる方々も。

 

本隊はもと来た道を。後円部から鞍部への下り。 

 

 鞍部から墳丘裾への下り。

 

5年以上前に一度墳丘の竹を刈り取ったときの跡。

 

やっかいなのはトゲトゲの木。

ハリギリ(針桐)というそう。 

http://www.jugemusha.com/jumoku-zz-harigiri.htm

 

前回来たときはこのトゲトゲ草の若木をしっかり掴んでしまい、痛い思いをした。

つづく。