前回のつづき。
白山神社古墳を訪ねた後、平地の端に沿った道を南東に1kmほど進むと浅間神社古墳がある。
丘の麓にある鳥居。
と、説明板。
市指定文化財(史跡)
浅間神社古墳
所在地:君津市上新田456 指定年月日:平成8年3月21日
浅間神社古墳は、小櫃川流域の古墳では最大級の前方後円墳である。
この古墳は、箕輪地区と上新田地区の境の浅間山の山頂に立地し、南側に突出した尾根の先端部に築造されている。近くには、県指定史跡の全長100m級の前方後円墳である白山神社古墳・飯籠塚古墳があり、本古墳とともに小櫃地区における三大古墳に数えられている。
古墳の状況は、後円部が掘り窪められて浅間神社の社殿が建ち、南側へ下る参道部が前方部である。墳丘の大半は地山整形によって築造されており全長100mを超え、小櫃川中流域では古墳時代前期(4世紀)の最大クラスの古墳である。
なお、当古墳の存在する丘陵の背後は比較的平坦面であり、18基の円墳が確認されている。この中には直径30m級のやや大型のものが4基認められる。また同一丘陵上には石祠を伴う中世以降に構築された小規模な塚10基ほどが存在する。
鳥居から振り返ると広がる田んぼ。
鳥居の先は急峻な石段になる。墳丘はここから50m上がった丘の上。
途中で一旦傾斜が緩やかになる。
その先の階段上のところが前方部下端になる。参道は長軸に沿っていて前方部端を切り通すようにつけられている。
この前方後円墳は地山整形の度合いが大きく古いタイプになる。
いただいた資料の実測図。
右手に陪冢の円墳があった。
さらに進んで後円部上の拝殿へ。
覆い屋のある本殿。
その後ろ側は土が盛り上がっていて、社殿が後円部墳頂面を削って造られていることがわかる。
後円部の先は少し落ち込んでいた。
社殿の脇で説明を聞く一行。
樹木が密生していて眺望はなかった。
後円部から北西側に降りる道。少し荒れていたが西光寺へ出られるそう。
浅間神社の北側には37基の群集墳、上新田古墳群がある。
振り返っての社殿。
参道が狭いので帰り道も一列になって慎重に降りた。
お世話になったバス。
この古墳には4年近く前に家族で訪れた。今は中学生の子供もまだ3年生で、懐かしい思い出。名実ともに”親子墳”だった頃。