前回のつづき。益田で泊まった翌朝、まずは中心街から南西に7㎞近く、白上川左岸の白上(しらかみ)古墳へ。
県道14号・白上阿武線沿いで、道路側に開口する訪ねやすい古墳です。
7:20到着。雨が降っていました。
旗を掲げる柱(旗ポールというそうです)がありますが、古墳の旗とかあるのでしょうかね。
墳丘の裾へ上がります。
背後(北)側の山。
開口部の背面側。
東隣には中西小学校。朝早くから電気がついていました。
北東方向。ここから車で9分で石見空港です。
石室が開口する南側。田んぼの向こうに白上川の土手。
西方向。
説明板はぎりぎりの位置。
落ちないように注意を払って。
益田市指定史跡
白上古墳
指定:昭和50年8月21日
白上古墳は古墳時代後期に築造された円墳で、明治時代の初めには周辺に数基の古墳があったといわれていますが現存するのはこの1基のみです。
墳丘の周囲はかなり削られていますが、元は直径15m前後の古墳であったと考えられ、その内部には割石を用いた全長7.8mの大型の横穴式石室がほぼ原形を保って残されています。玄室(埋葬されている空間)は長さ5.3m、幅2.2m、高さ1.3mで奥壁は十数個の石材を積み上げ、側壁は1m内外の大型石材で築かれています。羨道部(玄室へ通じる狭くなった通路)は八の字状に開いています。
古くから開口していたため、出土遺物については不明ですが、遠田町鵜ノ鼻古墳群、久城町高浜古墳、東町秋葉山古墳とともに石見地方西部における横穴式石室を持つ代表的な古墳の一つとして貴重なものです。
平成8年3月
益田市教育委員会
前日訪ねた鵜ノ鼻古墳群のほかに気になる2基が記されていますが、グーグルマップにはピンが立てられていないですね。
四つん這いなら入れる高さ。
先客はおらず。
雨宿りも兼ねて。
平らな面をパズルのように組み合わせて見せる奥壁。
天井石が割れていたことは後で平家蟹さんのブログを読んで気づきました。
奥壁を背にして。
立派な楣石。その向こうに羨道が、ハの字形に開いていたのでしょう。
説明板によれば、明治の頃まで周辺に数基、とのことですが、グーグルアースを見ると、小学校の北側、八幡宮のあたり、いかにも古墳を築きたくなる地形では。