前回の方形周溝墓群と園路を隔てて築かれているのは、群中最大の円墳である三段塚古墳。
渡り土手の手前から。
そこにあった説明板。
三段塚古墳
墳丘残存部(東西軸21.5m 南北軸20.2m)
東西軸内径(調査結果33.0m 復元径33.4m)
東西軸外径(調査結果43.0m+α 復元径44.5m)
南北軸内径(調査結果33.2m 復元径33.4m)
南北軸外径(調査結果44.7m 復元径44.5m)
三段塚古墳は、その規模が琵琶塚・花見塚の両前方後円墳につぐ、塚原古墳群最大の円墳です。出土した土器から5世紀半ばに築かれたと思われます。戦前は、その名のとおり墳丘上に3つの段が見られていたようですが、戦争中に畑として利用されたこともあって、変形されてしまいました。ここに復元した古墳は、平成2年の調査結果を基にしたもので、右に描いたものがその復元図です。
内部に納められている棺の大きさや種類については、未発掘のためよくわかりません。ただ、古墳の規模や昭和62年に行われた地中探査レーダーによる調査結果から、隣接するくぬぎ塚古墳や丸山6号墳などと同じように、横穴式石室を採用していることが考えられます。
墳頂に上がって、西側の方形周溝墓群(手前の緑は生垣で再現)方向を。
南側の円墳群を。
南西側には家族連れで賑わう古墳公園が広がっていました。
(2021年11月訪問)