墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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保土塚古墳 宮城県遠田郡美里町桜木町

保土塚(ほどづか)古墳は、前回の京銭塚古墳から西500m強の丘上の立地です。両方とも標高は25m前後のようです。

 

丘を上がると野球場が。

 

C11蒸気機関車が展示されています。

 

古墳は、その西側の小牛田(こごた)公園内に残されていました。

 

高さは5m以上ありそうです。墳頂への石段には鳥居。

 

説明板のある南側裾。

 

直径が50mもある円墳ですが、もとは前方後円墳であったという見方もあるそうです。

保土塚古墳
古墳時代中期(5世紀末~6世紀)の古墳と推定され、京銭塚古墳とともに町内の代表的な古墳です。
この付近の豪族が眠っているものと思われます。
現状から判断すれば、直径約50mの円墳ですが、後世に南側の前方部が失われたもので、本来は前方後円墳とする見方もあります。
このような古墳の存在は、当時この地方においても稲作の生産力がかなりの水準に達し、それに基づく階級社会が形成され、古墳を作らせた者、これに使役させられた多くの下級者が現れたことを物語っています。

 

きれいに刈り込まれた植栽の石段を上がります。

 

斜面の様子。

 

墳頂には忠魂碑。

 

墳頂から見下ろして。

 

南側の斜面下の様子。かつてはこの先に前方部が伸びていたのでしょうか。

 

西側斜面。

 

踏み跡を降りて行って振り返った墳頂。


後円部裾にて、陪塚の調査中かと思いきや、「砂置き場」との表示でした。

すぐ先は切れ落ちて、出来川(できがわ)が流れています。

 

が、その南隣にあるこちらは?

 

別の角度から。いかにも円墳な雰囲気がありますが。

 

その先には、美しい形のアスレチック施設が複数ありました。濡れていたので上がりませんでしたが。

 

周囲の木々は桜のようなので春は花見で賑わうのだと思います。もうすぐですね!

 

同公園内、保土塚古墳の100m南の林の中に後藤神社古墳(跡?)があることを、obitoさんのサイトで知りました。

大和國古墳墓取調室

出来川を挟んで北西300mの丘上に、蜂谷森古墳(径20mの円墳)が残っていることも。

以上で、2022年9月上旬の大崎平野墳行シリーズ終了です。

東北新幹線を利用した日帰り旅だったのですがJR東日本の大人の休日倶楽部パス(4日間乗り放題~50歳以上の会員)を利用していたので、実は前日にも名取市の古墳を日帰りで巡っていたのでした。

次回からも宮城県の古墳が続きます。