墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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野中宮山古墳 大阪府藤井寺市野中

前回の浄元寺山古墳から北へ300mほどに、野中宮山古墳があります。

長軸を東西方向、後円部を東に向けた全長154mの前方後円墳ですが、すぐ北隣に後円部を西に向けた全長103mの”はざみ山古墳”が並んでいます。

 

浄元寺山古墳からの道は、昔の面影を残していました。

 

浄宗寺の建物屋根は鬼瓦のデザインが秀逸。

 

古い道標も。


屋根の妻側が非常に複雑なお宅。

 

家並みを見ながら歩いて行くとすぐに野中宮山古墳に到着。南西角の前方部左裾側の広場に出ました。

前方部先端側に階段取り付け工事中ですが、元々の前方部先端はもっと西まで伸びていたようです。

 

そばにあった説明板。

野中宮山古墳
藤井寺市野中2丁目
時代:古墳時代 中期前葉
古墳の形:前方後円墳
墳丘の全長:154m、3段築成
出土したもの:円筒埴輪、壺形埴輪列、家、蓋、盾、囲、水鳥、鶏、馬、猪形などの形象埴輪
古市古墳群のほぼ中央部、洪積段丘面に造られた古墳です。前方部は西を向いており、周濠は墳丘に沿って前方後円形にめぐっています。墳丘のくびれ部には造り出しがあり、また葺石と円筒埴輪列が認められます。埋葬施設は不明ですが、後円部頂に板状の割石が散乱していることから、竪穴式石槨の可能性があります。
藤井寺市 平成28年3月

 

写真(左が北)の前方部下には、以前まであった幼稚園の建物が写っています。

 

墳丘の南側には遊具のある、野中宮山児童公園。

 

前方部南側斜面の石段を登ります。

 

上って右(東)を向くと後円部への鳥居。

 

西側先端には先ほどの工事箇所。

 

後円部へ石段を登ります。

 

後円部墳頂の野中神社。


「古市古墳群をあるく」によれば、後円部径100m・高さ14.1m、前方部幅90m・高さ10.1mの柄鏡形で、墳丘や堤から出土した円筒埴輪から5世紀前半の築造と推定されているそうです。

桜の名所で「藤井寺八景」のひとつになっているとのこと。

 

後円部墳頂から見下ろすと、かなりな高低差を実感。

 

下への路を降りて回りを歩いてみました。

 

後円部裾から前方部方向を振り返って。右(北)の濠は水を湛えています。

 

後円部先端側の周濠後は畑に。


振り返ると、墳丘の南側面に続く児童公園。

 

墳丘の北側に続く周濠。左は後円部です。