墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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離山古墳 京都府京丹後市網野町小浜

前回の離湖(はなれこ)古墳から北へ向かう小径。

 

その先に右手に土盛り。

 

そこが離山(はなれやま)古墳でした。


ここの解説も詳細(なので今、書き起こしながらの確認に…)

離山古墳
離山古墳は離山の最も高い尾根の頂上標高28mにあります。古墳は直径15m、高さ2.2mの円墳で中央に石室があります。
石室は基礎に比較的大きな石を横に並べその上に偏平な安山岩の割り石を平積みにし、花崗岩の天井石で覆っています。
石室の大きさは長さ2.8m、幅は南側奥壁部で1.0m、北側で0.7m、高さは0.9mです。床面は一部に割り石を敷いており、丸い小石も敷いていたようです。
昭和24年地元の青年が石室内を掘り、そのとき出土した遺物は琥珀玉1、ガラス玉3、碧玉製管玉51、鉄斧1、須恵器坏11、土師器2、金環1です。
平成2年7月の調査で石室の北及び南側から須恵器(坏7、高坏1、提瓶1)、土師器(高坏5)が出土しました。
古墳の築造時期は出土した須恵器等の年代から6世紀前半であると考えられます。
離山古墳の石室は4世紀代の前期古墳に見られる竪穴式石室とは趣を異にし、横穴式石室への過渡期に用いられる竪穴系横口式石室の系列に入るもので、近くでは岡2号墳、くらがり2号墳等と同じ構造であったと考えられます。また、竪穴系横口式石室は朝鮮半島の伽耶地域から九州、日本海沿いに分布していることから朝鮮半島の墓制であろうと推定されています。
平成5年3月 京丹後市教育委員会

 

発掘時の”竪穴系横口式石室”の写真と、実測図。


光背とともに彫り出された薬師如来と弥勒菩薩が、安置されていました。

 

すぐ先は崖。木々の間から湖が見えていましたが写すのは難しく。


古墳の近くには展望台がありましたが、ロープで結界。

 

園路から見えた、静かな湖面。

 

少し降りて振り返って。右上あたりに離山古墳があると思われます。

 

さらに下ります。園路に沿って桜の並木。

 

水辺の小径も桜。花の時期にはトンネルですね。