前回の上浜田6号墳から60mほど北東に、公園内に保存された瓢箪塚(ひさごづか)古墳があります。
400m東には目久尻川が流れ、700m北西には相模国分寺跡、2.5㎞北には秋葉山古墳群が、という立地。
ここも宅地開発で周囲をぎりぎりまで削られていました。
周りは擁壁で固められており、出入り口は南東側一箇所のみ。
公園として保存されたことは、関係者の方々の努力の賜物によるものと思います。
上がったところに説明板。
瓢箪塚古墳
(海老名市指定史跡 平成10年8月28日指定)
相模川とその両岸の平野を見下ろす、ここ座間丘陵上には、7基の古墳が確認され、上浜田古墳群を形成しています。上浜田古墳群は、円墳、方墳、前方後円墳からなる4~5世紀代にかけての古墳群であり、瓢箪塚古墳は同古墳群内で現存ずる唯一の前方後円墳で、市内最大の古墳です。
瓢箪塚古墳は、地元では「ひょうたん山」と呼ばれ、古くから親しまれてきました。また、明治43年には郷土史家中山毎吉によりその著作「神社名勝古蹟誌」のなかで、瓢箪塚古墳の計測結果が記されるなど、古墳としても古くから認識され、大正8年には、当時の海老名市村が墳丘部分を保存したために購入し、村有地としました。
平成8年の発掘調査の結果、神奈川県内では最古級とみられる埴輪片が出土し、4世紀から5世紀初頭にかけて造られた古墳であることが判明しました。
造られた当時は前方部がもう少し南に延び、墳頂80m級の規模であったろうと推定されます。
平成13年3月 海老名市教育委員会
もとは全長80m!
昭和25年時の写真では墳丘は畑の中。周囲がいかに削られたかがわかります。
鞍部へ上る道。
標柱は、海老名郷土かるたシリーズ。
郷土かるたの擬木柱をめぐりませんか|海老名市公式ウェブサイト
ちなみに、いろはで始まる「い」も古墳でした!
今泉 古墳群ある 秋葉山
鞍部から後円部を。
前方部側は”非常線”が張られていました。
広々とした気持ちの良い墳頂です。左下に写っている三角点は68.4m。海老名駅のあたりは標高20mほどなので、50m近い比高差です。
先端方向の斜面。
そこから振り返った前方部方向。
東方向。いい感じのベンチがひとつ。
前方部方向を広角で。
西側裾におりて墳丘側面を。右が前方部、左が後円部。
前方部左裾側から。
前方部先端側から。
前方部墳頂の様子を。
墳丘を前方部右裾側から。
道路へ降りて、西側から。
多分、下記と同じような位置では(高さは違いますが)
帰路は海老名駅から。相模国分寺にあったと言われるい七重塔の3分の1スケール模型。
前回、秋葉山古墳を経由してこの塔を見てから8年も経っていました。
塔の前から海老名駅方向。特設スケートリンクが賑わっていました。