墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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月輪(月の輪)古墳群 埼玉県比企郡滑川町月の輪

4月10日の日曜日、東武東上線沿いの古墳をいくつか廻りました。

昨年12月に沿線から離れたところを車で廻った後に、東上線を使って回ろうと思っていたら緊急事態宣言が出て延長されて、いつのまにか4月になっていました。

 

最初に目指したのは月輪(つきのわ)古墳群。

 

東上線の「つきのわ」駅が最寄り。空間の広い橋上駅舎。

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駅舎の窓から西方向。

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北口のロータリー。

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メタセコイアが、姿形よく育っていました。

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駅舎を振り返って。

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駅を背に10分ほど歩くと、こふん公園に着きました。

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月輪古墳群は埼玉県選定重要遺跡。もとは100基以上から成る古墳群だったとのことですが、公園に残るのは2基。

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埼玉県選定重要遺跡 月輪(つきのわ)古墳群
選定:昭和44年10月1日
所在:滑川町月の輪7-8-1ほか
時代:古墳時代(5世紀後半~7世紀)
月輪古墳群は市野川右岸の東松山台地の北縁に分布しています。かつては百基以上の古墳があったと思われますが、開墾等により多くの古墳が崩されてしまいました。また、近年の区画整理によって59基の古墳が記録保存の措置がとられました。
発掘調査の結果、ほとんどの古墳は直径約10mから20mの円墳でしたが、帆立貝形古墳も数基ありました。
埋葬施設については棺を直接埋めたと考えられるものと、横穴式石室を持つものがありました。多くの古墳からは円筒埴輪のほかに人物・馬・鳥・家などの形をした埴輪が多数出土しました。月輪古墳群は狭い範囲の中で約1世紀の間に連綿と古墳が作られ、古墳時代後期の群集墳として貴重です。この公園には2基の古墳が保存されているため、むやみに土を掘り返したり、木を植えてはいけません、
滑川町教育委員会


花と若葉が競っているような桜の後ろに一基。

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古墳を眺められる屋根付きベンチもありました。(前列にもベンチ)

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墳丘は高さ1mほどでしょうか。

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その後ろの2基目はさらになだらかな墳丘。古墳というより遊び場が主体の雰囲気。

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遊具はちゃんと墳丘を避けています。

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墳丘を背に、コアラとパンダと白馬(?)

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グーグルマップではすぐ西に「屋田古墳群」のピンが立っていたのでそちらへ向かうと、看板の後ろにそれらしき土盛りがありました。

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さきほどの公園にものと同じような規模感。

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上記の奥へ行くと、墓地の裏にも土盛りが。

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回り込んでみても墳丘かどうかはわかりませんでした。

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その北側の緩斜面を降りて振り返って。新緑古墳浴になりました。

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後で検索すると、ぺんさんがしっかり回られていました。公園にあったのは月輪17号墳と19号墳、駅の近くの中丸集会所にも横の神社にも墳丘がはっきり残っているとのことでした。

月輪5号墳-17号墳-19号墳-30号墳【埼玉県滑川町】 - ぺんの古墳探訪記

ほかにも沢山! 看板の後ろは屋田古墳群14で、旧月輪34号墳だそうです。

屋田古墳群8-9-10-12-14【埼玉県嵐山町】 - ぺんの古墳探訪記

 

平家蟹さんは1999年の発掘調査時に訪ねてレポートされていました。残存石室などの貴重な写真を拝見できます。

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