おかん塚古墳の見学後は西に300mほど、 国道153号線(アップルロード)を隔てた先にある御射山(みさやま)獅子塚古墳へ。
姫塚・おかん塚・天神塚などが集中するエリアより少し西、同じ尾根筋だが標高が高い場所に立地する。
おかん塚の前の道を西へ進み、飯田線の踏切を渡って国道をくぐり丘を登る。
住宅の間から墳丘上の桜が見えた。
そのまま進んでも前方部裾の上り口に着いたはずだが、 戻って国道側へ抜けた。右手に後円部先端を見ながら。
国道に出ると墓地を隔てて墳丘が観察できた。左が前方部、右が後円部。
国道から墓地へ降りる道があった。
降りた墓地から。墳丘には桜の高木が2本立つ。
左の一本を横目に見つつ、墓地から前方部墳頂へ。
前方部端から西方向。
振り返っての後円部側、東方向。
冊子「飯田は古墳の博物館」によれば、国史跡・御射山獅子塚古墳は全長58mの前方後円墳で5世紀後半の築造。後円部径25.6m、前方部幅44.8mと前方部の横幅が張り出し、高さも前方部の方が1.7m高い。かつては石室があったが石材を持ち去られたとの話があるが、詳しいことはわからないそう。須恵器・土師器が出土。
どちらの桜も北西方向だけに枝を広げるのはどうしてかと思ったが、上記冊子の写真を見て、かつて十本以上あったものが刈られたものだとわかった。
くびれ部から後円部。
後円部墳頂の様子。
後円部から北東方向。
ここも、ズームすると南アルプスが。
北西方向には飯田中心街。
後円部上から前方部側、左斜面。新しい切り株がある。おかげさまで心地よく見学させていただけました。
くびれ部から前方部を、桜越しに。
この日の最後の陽光。
前方部の左先端裾に降りて振り返る。
後で、ぺんさんの訪問記で、現地説明板があったことを知った。
それによると当古墳は茶柄山(ちゃがらやま)古墳群に含まれるが、5世紀代の古墳とともに馬を埋葬した墓が十基確認されるなど被葬者たちは馬匹(ばひつ)生産にかかわる集団であり、交通・輸送手段として重要であった馬を介してヤマト政権と密接な関係をもっていたことを示すとも記されていた。
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見学後は250m北の下山村駅へ。直線距離は近くても斜面下への道はなく、国道に沿って飯田線を渡り大回りした。駅は左カーブの先。
この日予定したところはすべて見学できた。
電車到着3分前に駅に到着。
入線する岡谷行を。