墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

王山古墳 群馬県前橋市大渡町

前回の遠見山古墳から2kmほど南、大渡町の交差点の角にある王山古墳を訪ねた。

 

南側、道路の対岸から見た墳丘。

県道10号と105号とが交わる、交通量の多い場所だった。

 

歩道の脇に、王山(おうやま)古墳と刻まれた石柱がある。

 

道路際には、復元図が描かれた説明板が。

川原石で覆われた積石塚で、全長16.4mもの横穴式石室を持つとのこと。

王山古墳推定復元図
6世紀代に作られた前方後円墳
墳丘は多数の川原石で覆われており、特に後円部の基壇上の墳丘は全て川原石で構成されている。
「積石塚」と言われるもので全国的にも珍しいものである。
主体部は後円部に両袖型の横穴式石室が存在する。石室全長16.4m、玄室長4.40m、羨道長12mあり、石室全長は県内最長の規模を有している。墳丘からは円筒埴輪及び太刀などの形象埴輪が出土しているが、石室はすでに盗掘を受けており、わずかに歯2本、辻金具の破片数個が出土している。
群馬県の初期横穴式古墳の様相を知る上にも、さらには古墳の構築技法を知る上からも貴重である。
前橋市教育委員会 平成4年11月設置

 

石に刻んだ記念碑もあった。

記念碑

上毛古墳綜覧総社町第一号墳にあたる本墳は、上石倉土地区画整理事業が実施されるにあたり、王山古墳発掘調査団により学術調査が実施された。
この結果、本墳後円部は、すべてが河原石によって構築され、しかも、その表面はみごとに石積みされていることなどが判明し、全国的にも稀にみる貴重な文化財であることが確認された。
このことにより、前橋市は、これの保存に努めた。幸にして、地権者 福島政司他五名当該区画整理事業組合、ならびに群馬県等の関係各位の理解と協力によって墳丘部を中心とした2500㎡の地域が児童公園として保存されることになった。
ここに公園の完成を記念して碑を建てる。

 

あとで検索していたら、こちらでダウンロードできる「東国の雄 総社古墳群(2016年・前橋市教育委員会作成)」の資料にて、発掘調査時の写真(天井の開いた石室も)や実測図を見ることができた。

https://sitereports.nabunken.go.jp/17633

 

上記によれば、 王山古墳は全長75.6m、後円部径50m、前方部幅63.1mの前方後円墳で二段の築成。盛土の外側に砂や礫が混じった川原石を詰め、さらに外面に大振りな自然石の葺石が貼られた。非常に細長い横穴式石室は後円部の基壇上に造られ、玄室は赤く塗られていたとのこと。

 

敷地の角に置かれていた巨石は天井石の一部か。

 

二段目の斜面には葺石が覗ける場所が2ヶ所あった。

 

一瞬石室開口部か!と思いきや、葺石の見学施設。

 

もうひとつ。非常に厳重に覆われていた。

 

円形に復元されている後円部の2段目の周りを進む。

 

凝ったオブジェのある公園が。

 

 

ここが前方部のはずだが、途中から削平されている。

 

前方後円形も。

 

ふりかえって、ジャングルジムの向こうが後円部。

 

後円部上には石を並べて石室の位置を示したあったようだが見逃してしまった。

 

一応パノラマで。