墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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京橋 明治屋の夜の様子

京橋の明治屋ビルは1933年(昭和8年)の竣工。

2013年9月から、その敷地が含まれる京橋2丁目西地区再開発事業に合わせて耐震化などの改修工事に入っていたが、2か月ほど前の2015年9月16日にリニューアルオープンした。

ルネサンス様式・地上8階の外観は元のまま。設計は曾禰中條建築事務所。

曽禰達蔵(1853~1937)は、同郷の辰野金吾とともにジョサイア・コンドルに学んだ日本人建築家の第1期生で、丸の内の三菱オフィス街の基礎を築き、三菱を退社してからは後輩の中條精一郎とと建築事務所開設した(1908年・明治41年)

他に現存する作品は、長崎造船所 占勝閣(1904年、長崎市)、慶應義塾大学図書館(重文・1912年、東京都)、明治屋ビル(1924年、大阪市)、旧鹿児島県庁庁舎(1925年、鹿児島市)、小笠原伯爵邸(1927年)、講談社ビル(1933年、東京都)、岩崎家熱海別邸(1935年、熱海市)など。(曽禰達蔵 - Wikipediaより)

 

明治屋は今年平成27年で創業130年の老舗。

公式サイトには、1945年5月の空襲後に、そこだけ残った写真も掲げられている。

明治屋ニュース - 明治屋創業130周年 明治屋京橋ビル、明治屋京橋ストアーの新装オープン | 明治屋

会社としては明治18年(1885年)に磯野計が船舶納入事業を始めてから、明治期に日本で初めて瓶ビール(後のキリン)や防腐剤無添加の瓶入り日本酒(月桂冠)を販売した。戦後は明治屋ストアーを展開し、ジャム(Myジャム)・缶詰等の製造も行っている。

 

最上階軒下・壁全体やその下の階のアーチが強調されたライトアップになっている。 角の部分のアップ。

 

日本橋髙島屋と全く同じ年(昭和8年)の竣工になる。あちらは角が丸いが、こちらはスパッと直角。

日本橋髙島屋の夜のライトアップ - 墳丘からの眺め

重要文化財 髙島屋東京店(日本橋店) 東京都中央区日本橋 - 墳丘からの眺め

 

こちらは外壁の2階近くの明かりがしっかり灯っていて、明治の雰囲気を出していた。

 

建物内に地下鉄入口を設けたのは、民間ビルでは当時国内初であったそうだ。

 

下記のサイトによると、内部は照明も変え、什器の高さを下げて売場全体を見通せるようにしたそうだ。

明治屋 京橋ストアーを改装オープン - 流通ジャーナル

 

 見上げた背面に目を凝らすと、地上32階のビルの躯体がすでに聳えている。

新しい建物配置では、現在の明治屋ビルの左側に、鉄とガラスでの分身のような8階建てビルが小さな通りを隔てて建つ(末尾の公式サイトより)

 

背後のビルとの間に網目格子のようなものがあった。

 

裏側へ回ったところ。ビルの真ん中を道路が通り抜ける構造のようだった。

 

青い列柱のようだった。

 

こちらの公式サイトに完成イメージがある。2016年10月竣工予定。

京橋再開発プロジェクト×日土地 | 街を創り、街を育てる― 次世代再開発への挑戦