江之浦測候所からの帰途、小田原厚木道路の田谷インターに近い古墳へ立ち寄った。
愛甲大塚古墳(あいこうおおつかこふん)は厚木市愛甲と伊勢原市石田との市境に近い相模川支流を望む台地の端に立地するが、小田急線の愛甲石田駅から徒歩3分と徒歩でも訪ねやすい場所にある。
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駅前のコインパーキングに車を停めて小路に入るとそれとわかる木立があった。西側からのアプローチ。
古墳の際まで宅地開発の波が迫っていた。次回来るときには住宅が建っているだろう。墳丘は削平されなさそうでよかった。
現状は径30~35m、高さ5mほどの楕円形の墳丘だが、「神奈川県の古墳散歩」さんのサイトによれば近年の調査で前方部の遺構と周溝が確認され、全長80~90m(後円部径約45m)の県下有数の前方後円墳で、築造時期も4世紀代まで遡る可能性が高いことが判明したとのこと。
http://www.geocities.jp/kanagawa_kohun/atugi_isehara/atuise_3.htm
古墳の立地を味わうために一回りしてみた。東に向かって坂を下る。
下って左をチラリと見ると民家の背後に古墳の木立が。
南側から。
東側から。
古墳の立地が、台地の端の角にあることがよくわかった。
「宿愛甲」(なぜか宿の方が先)の交差点を左折して再び台地に上る。
この場所は律令時代に開かれた畿内と東国を結ぶ「古東海道」、後の矢倉沢往還(大山道)のルート上だった。
坂道の途中から。奥の小さい木立が愛甲大塚古墳。
墳丘から少し離れた場所だが、眺めを想像してみた。
こちらが小田急線の愛甲石田駅。
「週末は古墳めぐり」さんのサイトで、この駅前広場に弥生期からの平安期にかけての「石田遺跡群」の説明板があったことをあとから知った(愛甲大塚古墳の、草木が刈られて墳丘面がよく見える姿も見られます)
http://kofunmeguri.hatenablog.com/entry/2017/06/22/010000
3年近く前に、当駅から南西に1km歩いて小金塚古墳を見学したが、その時に行きそびれた愛甲大塚古墳を、今回やっと訪ねることができて嬉しかった。