墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

「創建1250年記念 奈良 西大寺展 叡尊と一門の名宝」@三井記念美術館

日本橋(駅は三越前)の三井記念美術館で開催中の西大寺展を見に行きました。

鎌倉中期に西大寺を再興した真言律宗の高僧・叡尊(えいそん:興正菩薩)に関連する名品展で鎌倉時代の仏像仏具などが中心となりますが、奈良時代後期にまで遡る西大寺の創建1250年記念展でもあって奈良・平安期の貴重な仏像や仏画の展示もある見どころの多い特別展でした。

展覧会場では西大寺に伝わる仏像・仏画・経典・密教法具等のほか、元興寺浄瑠璃寺、白毫寺、岩船寺、般若寺、不退寺、法華寺そして鎌倉の極楽寺称名寺など、真言律宗の著名な寺院が所蔵する貴重な宝物を間近で見ることができます。

仏像だけでなく、その胎内に納められていた仏舎利や小さな五輪塔などのレアな展示もあります。三井記念美術館

 

入館料は一般1300円ですが、ぐるっとパス(2000円)では「入場券」が使えるのでお得です。東京展は6/11まで。その後に大阪(7/29~9/24)、山口(10/20~12/10)へ巡回。

 

チラシに大写しになっている文殊菩薩座像(重文)は鎌倉期の正安4年(1302)の作。

渡海文殊として鎌倉時代に多く制作された五尊像の形式で文殊菩薩は獅子の上に座りますが、本展では善財童子・最勝老人との3軀で展示されています。叡尊の没後に弟子たちが発願して作られたのだそう。

 

その、叡尊八十歳の坐像は、弘安3年(1280)に仏師・善春(ぜんしゅん)が作ったもので、像内に墨書銘とともに多くの納入品があり、昨年新たに国宝指定されています。

 

鎌倉の極楽寺にある、叡尊の弟子・忍性(にんしょう)の坐像もありました。

忍性は、叡尊とともに慈善事業に従事し、極楽寺を基点に東国における真言律宗の拡大に貢献しています。

昨年末、金沢文庫で忍性の生誕800年を記念する展覧会がありました。

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今回の三井記念館でも、称名寺清凉寺式釈迦如来像が展示されていました。

清凉寺式釈迦像を中世、全国に広めたのは真言律宗とされているそうです。

 

また、創建1250年を象徴するような大変貴重な奈良時代の仏像が2軀。

創建後まもなく建った塔の1階に安置されたと伝えられる4軀の如来坐像「塔本(とうほん)四仏坐像」のうちの「釈迦如来坐像」と「阿弥陀如来坐像」(名称は後世のもの)

 

さらに平安時代仏画も、西大寺十二天像(国宝)から「閻魔天」と「水天」を見ることができました。西大寺のものは、十二天画像としては現存最古とのこと。

 

他の目玉として6/6〜6/11の期間限定で、京都・浄瑠璃寺の色鮮やかな吉祥天立像(重文で普段は秘仏:1212年造立)も展示されるそうです。 

公式サイト・みどころと展覧会の構成

 

昨年奈良へ行った時に西大寺駅で乗り降りしたにもかかわらず、お寺への参拝をする時間がありませんでした。次の機会にはぜひ参拝したいと思います。

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ストリートビューで境内を巡ることもできますね。