墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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真木大堂 大分県豊後高田市田染真木

真木大堂は、富貴寺から車で8分ほどの場所にある。 

 

道路の向かいの広い駐車場に停める。仏像は中央奥の収蔵庫に収められていた。

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拝観券売り場でくつろいでいた猫。お邪魔しました。

拝観料は一般300円。

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いただいたパンフの「真木大堂」の説明。 

真木大堂は六郷満山65カ寺のうち本山本寺として36坊の霊場を有した幻の最大の寺院であった馬城山伝乗寺のことである。

奈良時代元正天皇の養老年間に仁聞菩薩の開基で悲陀の匠が建立したと伝えられているが、仏像の作風からみて平安時代と思われる。往時は広大な境内のなかに七堂伽藍を備えて隆盛を誇った大寺院であった。

 約700年前に火災のために焼失したが、現存する9体の仏像は当時の人々の厚い信仰と守護のもとに難を免れて今日に至っている。この9体の仏像には、前例を捧げ尽くして作られた方々の魂がこもっている。

大正7年に国宝に指定され、昭和4年に大修理、昭和25年8月29日に重要文化財に指定された。平成20年収蔵庫改修、仏像修復された。

付近には、隋願寺、成願寺、釈迦堂、芝堂、閻魔堂、黒草堂、城山四面仏等々あり、付近の畦畔には、石碑、石塔などが散乱しているのをみても昔の寺坊が各所に散在し往時の規模宏壮が偲ばれる。

現在の真木大堂は、伝乗寺の各寺坊が衰退したので本尊をこの一堂に集めたものである。

 

収蔵庫内は撮影禁止。ガラス越しに拝観するが、9体並ぶ仏像群に圧倒された。すべて国指定重要文化財。

下記は購入した絵葉書から。

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中央の阿弥陀如来は像高216㎝。いわゆる丈六の坐像で、檜材の寄木造り。彩色や金箔も一部残る。

四方に四天王像も像高160㎝前後ある。

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その右の不動明王の立像は高さ255cmで木彫不動像では国内最大。

榧の寄木造りだそうだが、背後の火炎(先が鳥の頭になっている迦楼羅焔:かるらえん)が素晴らしかった。

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左右には制咜󠄀迦童子と矜羯羅童子。

 

阿弥陀如来の左には大威徳明王像。像高241㎝で、大威徳明王像としては国内最大となるそう。牛(水牛)がデカい。

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収蔵庫は貸し切り状態で、 平安時代の素晴らしい仏像を堪能させていただきました。

 

上記のデータは公式サイトから引用しました。

http://www.makiodo.jp/budda.html

 

収蔵庫の後ろには馬城山展望台・金毘羅宮への石段があるが、30分かかるとあったので次の機会とした。

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その先には、石造物を集めた公園も。

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東屋にあった解説。

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時間がおしてきたので、ここも次の機会とした。 

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駐車場で車に戻る際に視線を感じたら…

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駐車場の柵の先の景色も素晴らしかった。 

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このあたり「田染荘(たしぶのしょう)」には、墾田永年私財法(743)以来、宇佐八幡宮の荘園として、水田や集落の形が千年変わらず残っているのだそう。北西に車で5分ほどのところに展望台もあったが、南に5分とあった熊野摩崖仏へ行く方を選んだ。

https://www.showanomachi.com/special/tashibu.html