雷神山古墳を再訪したあとは、近くにある名取市歴史民俗資料館を訪ねました。
建物前には前方後円墳(の、”大きなミニチュア”)
登れます。前方部から、くびれ部・後円部を。
展示のメインは、やはり雷神山古墳。
縄文土器の展示も。
古墳時代前夜からの当地の様子。
弥生時代から古墳時代へ。
雷神山古墳のジオラマ。
大きな前方後円墳ですが、その後円部と同じくらいの大きさの円墳が主軸線上に隣り合うというのは、なかなか珍しいのでは。
葺石に覆われた雷神山古墳。これは遠くから目立っていたでしょう。
雷神山古墳出土の壺形埴輪片や底部穿孔壺。築造時期想定の決め手になっています。
底部穿孔壺は、底部に丸い穴をあけてから焼成した壺。
下記は今熊野遺跡からの出土品。古墳時代前期(4世紀)
こちらは名取大塚山古墳から出土した円筒埴輪(右)
あそこにあったと思うと感慨深いです。
左の大きな輪っかは鶴巻前遺跡出土の土師器壺の上周部分(4世紀)
東海地方東部の「大廓(おおくるわ)式」に類似する形とのこと。
飯野坂古墳群の薬師堂古墳からの壺形埴輪片(右下)も。
熊野神社の展示がありました。
当地の熊野神社は、全国3,000か所以上ある熊野ゆかりの社寺の中で紀州熊野三山と同じく本宮・新宮・那智の3社を個別に祀り位置関係なども似せるなど、全国的にも珍しい特徴をもっているのだそう。
その成立に深く関わるという「名取老女」の伝承もあるそうですが時間が足りず、次の機会としました。