賽ノ窪古墳群を訪ねた後は再び愛島丘陵の東側に戻り、9年前に訪ねた雷神山古墳に挨拶を。
東北地方最大の前方後円墳(墳長168m)で、後円部のすぐ先にある小塚古墳も円墳としては東北最大級(径54m)
グーグルアースでも形が良くわかります。
このあとに訪ねた名取市歴史民俗資料館での解説パネル。
東北地方最大の前方後円墳
雷神山古墳(国指定)
昭和31年に国の史跡に指定された、東北地方最大の前方後円墳です。後の調査で発見された底部穿孔壺や壺形埴輪などから、4世紀後半の古墳時代前期に造られたと考えられています。主体部は未調査のため詳細は不明ですが、古墳の大きさなどからすると、仙台平野およびその周辺までを治めた首長の墓と考えられます。また、古墳の頂上に今でも祀られている雷神様の祠が名前の由来になっています。
すぐ北側の小塚古墳は、円墳としては東北地方でも最大級で、雷神山古墳の被葬者と関係の深い有力者の墓ではないかと考えられています。
雷神山古墳の見学者駐車場あたりから北方向。
奥の木立、800mほど先に飯野坂古墳群があります。
園路の坂を上がると、雷神山古墳の後円部裾。
右の奥へ前方部。
後円部先端側。
前方部は平べったく残っています。
園路は足首ぐらいまでの草。(9月上旬)
側面を2分割で。
前方部左隅から。
雄大さをその場で実感できる墳丘はとても貴重です。
前方部へ上がって後円部を。
前方部からは東に、名取平野を見渡せます。
田んぼの先に仙台空港。
北西側の丘上に広がる住宅地。700mほど先に一本杉古墳があります。
くびれ部から見上げる後円部。比高差があります。
後円部墳頂の”広場”
後円部の先端側に見える小塚古墳。
2014年5月に訪ねた時には、小塚古墳の前で二人の男の子が野球の練習をしていました。9年経っているので、もう高校生かなあ。