2022年7月16日の土曜日は横須賀へ建物見学。
月末に解体が始まる聖ヨゼフ病院の旧病棟。ツイッターで見た新聞記事で見学会があることを知りました。
神奈川:旧病棟解体前に見学会 聖ヨゼフ病院:地域ニュース : 読売新聞オンライン
多分参加者は100人超だったのでは。
上記の記事によれば、この病棟は旧海軍軍人や家族を診療する横須賀海仁会病院として1939年に完成。1946年に聖ヨゼフ病院になった後も使われていたが老朽化が進み、新病棟開設に合わせて2020年に閉鎖されたそうです。
大きく弧を描く優美な建物です。昭和14年(1939)の築。
2013年にDOCOMOMO Japanにより「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に選ばれている名建築で、設計は日本橋の白木屋本店などを手掛けた石本喜久治。
(DOCOMOMO~ドコモモ=Documentation and Conservation of buildings, sites and neighborhoods of the Modern Movement:モダン・ムーブメントにかかわる建物と環境形成の記録調査および保存のための国際組織)
地形に合わせた曲線で、円弧の中心は北西を向いています。
建物の東側。
東端面。グーグルアースでは見えている、こちら側に接続していた建物は既に無くなっています。
最上部で見守るヨゼフ像。
背面の崖には恐竜が。
崖沿いに沿って進めます。正面が御聖堂。
御聖堂の壁に解説がありました。
旧病院
昭和14年(1939)、横須賀海仁会病院を日本海軍々人の家族を対象として開設。戦後、当時の米海軍横須賀基地司令官デッカー大佐により一般市民に開放を決定し、聖母訪問会に経営を移管。
昭和21年(1946)7月15日 聖ヨゼフ病院として開院御聖堂
昭和27年(1952)11月27日献堂式
平成17年(2005)12月22日改修(現在の聖堂)
聖堂の改修に合わせ、マリア様、ヨゼフ様、キリスト父子の3体のお像の修理及びハモンドオルガンが寄贈された。(後略)
崖側からは膨らんだカーブが見られました。
西端の部分。
最初に屋外で柴田院長による解説があり、その後は2グループに分かれて内部を見学。
ちょうど説明されているときに雨が激しくなりました。
御聖堂の手前を通って建物内へ。チラリを見えた聖堂内。
かつての受付ホール。
参加者は、当病院での思い出のある地元の方々が多い印象でした。
かつて聖像が置かれていた台座。
事務室を外から。
ガラス越しに。
事務室内の様子。大きな病院なので業務量も多かったのでは。
1階の廊下を進みます。
中央に1本の廊下があり、左右に部屋が並ぶ造り。
診察室の数も多く。
診察室内。
役目を終えたエレベータ。
2階の東角。
2階の廊下。
2階の入院者用部屋。
窓からは諏方神社の階段が見えました。最近「こころ旅」で取り上げられた場所だそうです。
西端で角を曲がった先の直線廊下。
3階の手術室。
その向かいの洗浄室。時計は止まったまま。
見学会後に諏方神社に参拝。
境内から見た旧聖ヨゼフ病院。
別の角度から。
御多忙の中、解説いただいた院長や準備いただいたボランティアのみなさまに感謝申し上げます。