墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

画像が出ない場合はPCで、クロームOSでお試しください。

ゾートスサロン平沢、間瀬家住宅、三栄商会 東京都中央区日本橋蛎殻町

前回の永楽屋さんから100mほど東、新大橋通りの一本南に並行する小道沿いに残る建物。

f:id:massneko:20210919201710p:plain


(資生堂)ゾートスサロン平沢さん。看板が出ているので現役店舗なのでしょう。

2階壁面の意匠が可愛らしいですが、建てられたのは昭和3年(1928)

f:id:massneko:20210919201653p:plain

昭和初期の店舗建築を受け継ぐ、モルタル看板建築の美容院。
モルタル塗り看板建築の典型例である。
左右の付柱、軒部に施された装飾等が特徴的である。
昭和初期の車屋を理容業として使い、建物を継承し続けている。
角地にあり、側面からは勾配屋根を見ることができる(角地に対応したデザインではない)。

ゾートスサロンひらさわ 中央区ホームページ

 

同じ通り沿い、40mほど東に残る出桁建築は、間瀬家住宅。

f:id:massneko:20210919202241p:plain

 

その一か月前にも撮っていました。鉢植えの梅が咲いています。

f:id:massneko:20210919205739p:plain

 

見上げた2階部分。かなり明るく修正しました。

f:id:massneko:20210919210909p:plain

築地仲買人が建てた、日本橋蛎殻町の専用住宅建築
町家風ながら、片流れ屋根で玄関を持つ付属部を側面につけた特徴的な外観である。
築地仲買人が建て、現在も居住している住宅で、地域の歴史を伝える貴重な建物である。
大きな神棚や金庫など、商人の住宅としての特徴を備えている。
震災後の創建で、トタン葺きの軽い屋根、モルタル塗りの境壁などの配慮が見られる。

間瀬家住宅 中央区ホームページ

 

同じく中央区のホームページに、日本橋蛎殻町にあると記される、昭和20年頃築の三栄商会のビルを探しましたがなかなか見つけられず。

大工棟梁が戦後に建てた、木造のビル型建築。
建築家の設計によるものが多いビル建築の中では珍しい、大工棟梁が手がけた建物である。
洋風の外観や、高い天井高など、自転車屋としての特徴が受け継がれている。
外壁の煉瓦や上下窓等に創建時の姿を良く留めている。

三栄商会 中央区ホームページ

 

ホームページの写真の背後の様子から、こちらの建物とわかりました。永楽屋さんの脇から南に4つめの四つ角です。

f:id:massneko:20210919205155p:plain

 

ストリートビューで見ると、2019年5月までは旧建物が残っています。

 

不思議な形をしているのは、旧建物の構造体を再利用しているのでしょうか?

f:id:massneko:20210919205249p:plain

 

そこより一本新大橋通り寄りの銀杏並木の通り沿いにも出桁建築が一軒。

f:id:massneko:20210919210956p:plain

f:id:massneko:20210919211024p:plain

f:id:massneko:20210919211129p:plain

 

さらに一本北側の四つ角に、重厚なモルタル壁のモダン建築がありました。

f:id:massneko:20210919211148p:plain

 

この界隈にも、ストリートビューに写らない魅力的な小径が複数ありました。

f:id:massneko:20210919211227p:plain