中央区の近代建築物調査のサイトには、いくつか料亭の建物も紹介されている。
聖路加タワーの近くで広い敷地に建つ昭和6年築の、つきじ治作。
壁に大きな文字で屋号が。これこそ看板建築か。
上記写真の右手側、隅田川方向にも建物が長く続く。
前の道路に面しては50mほどもある。
つきじ治作 中央区ホームページによれば、中央区内最大級の本格的料亭建築で、戦前日本の割烹王と言われた本多次作の東京初の記念碑的店舗だそう。
かつての隅田川沿いにはこのような料亭が立ち並んでいたようだ。
異世界へ誘うような玄関の佇まい。
グーグルアースを見ると、ロの字形の建物の中に庭園が造られていた。
公式サイトあり。 名物の水たきコース25000円から。
こちらは新大橋通り沿いの築地4丁目、築地場外市場の向かいに建つ、新喜楽。
新喜楽 改造 中央区ホームページによれば昭和4年の築で、吉田五十八が手がけた新興数寄屋建築の代表作になるそう。
芥川賞・直木賞の選考が行われる会場としても著名。
日本二大料理屋、日本三大料亭の一つと言われるとのこと。
グーグルアースで見ると屋根が大きい。
南西側から。
新大橋通り北西の裏道側から。
通常は一見さんお断りですが、ダイナースクラブの会員になると予約できるそうです。昼は2.5万円、夜は4.0万円が目安。
新喜楽 | ダイナースクラブカード 日本で最初のクレジットカード
新喜楽とともに日本二大料理屋・日本三大料亭のに数えられる「金田中」は、新喜楽の西に首都高を挟んで250mほどの銀座7丁目にある。
左のビルは新橋演舞場。
こちらも敷居がとても高そう。
が、公式サイトがあって昼席は電話で予約が可能。
「新ばし 金田中」料理、芸能、調度、日本文化の集大成である老舗料亭。【ご予約のご案内】
夜席は紹介のみとのことですが、AMEX ・ダイナースでは予約できるそうです。
同じく銀座7丁目にある「松山」
検索すると、食べログには電話番号のみの情報で、口コミ数はゼロ。謎めいているところが魅力?
そこから60mほど先、道路を渡った角の銀座8丁目には「東京吉兆」
検索するとホームページがありました。
今は休業中でメニュー等は載っておらず、お弁当とケータリングのみで営業されているとのことです。
食べログには完全予約制の電話番号が書かれていますが、やはり一見さんお断りとも。
こちらも堂々たる和風建築ですが後ろのビルと接続する造りとなっていました。
料亭を検索していたら新橋花柳界のサイトもありました。
銀座8丁目には竹葉亭本店もあります。
竹葉亭 中央区ホームページによれば創業は明治9年で、建物は大正13年の築。
「銀座で少なくなった、戦前の木造料亭建築として貴重」とあります。
公式サイトあり。
うな丼なら3000円からとリーズブルでした。一度訪ねてみたいです。
最後に新富町を歩き回っていて気になっていた、こちらの「躍金楼」
建物も庭木も塀も、美しく手入れされていて魅力的です。
割烹 躍金楼 中央区ホームページ によれば、新富の花柳界の名残を今に伝える料亭で、創業は明治6年の老舗、現在の建物は昭和24年の築。
お客からの出資、大工棟梁等の協力によって造られた建物だそうです。
先の解説によれば「大広間など、料亭建築の特徴が良く受け継がれている」そうです。
公式サイト歴史と由来|割烹 躍金楼によればお昼なら3000円位から。
一度訪ねて、室内を目にしたいです。
料亭の建築はやはり内部世界が主役になるのでしょうから。
中央区等でランチ付き室内見学ツアーを主催していたけだると超人気になると思います(値段次第ですが)