築地界隈でもっとも目立つ近代建築といえば、築地本願寺か聖路加チャペルの塔でしょう。
キリスト教の愛を常に示し続ける… 聖路加国際大学 聖ルカ礼拝堂【礼拝堂について】礼拝堂について・歴史
上記の公式サイトによれば、聖ルカ礼拝堂は明治33年(1900)に米国聖公会宣教医師トイスラー博士により建てられた聖路加病院の礼拝堂として発足。
関東大震災で倒壊したが昭和11年(1936)に現在の礼拝堂が竣工。昭和20年から31年まで(1945~1956)は米国陸軍42病院のチャペルとなっていたとのこと。
現在は旧病院棟、現看護大学棟に残っている。
Wikipediaの聖路加国際病院の項によれば、一時は病院敷地3街区全体の再開発計画があって取り壊しの危機に瀕したが、日本建築学会が文化的重要性を理由に保存要請を行った結果、アントニン・レーモンド設計によるチャペル部分は保存・修復されたそうだ。ネオゴシック様式の建物の設計者はアントニン・レーモンドのほかに、ヤン・ヨセフ・スワガー、ベドジフ・フォイエルシュタインの3名のチェコ人建築家が進めたが、途中で設計者がJ.V.W.バーガミニーに変更されている。
Wikipediaのレーモンドの項では、レーモンドは「装飾のないデザインが不評を買い建設途中で解雇」となったとの説明があった。
下記は病院と大学の公式サイトにある紹介。
キリスト教の愛を常に示し続ける… 聖路加国際大学 聖ルカ礼拝堂
前を通ることは結構あったのですが、中に入るのは初めて。正面入口で入れますかと聞くと、どうぞということで中へ。奥へ進むとチャぺるのある2階へ向かう階段があった。
凝った意匠の美しい照明器具。
石の階段を上がると太い梁・柱の通路空間に。
上記の左奥にあったこのチャペル。正面玄関の上にあたる場所で、三方から光が差し込む明るい室内。
このときは12月で、クリスマスツリーが飾られていた。
上記の部屋の背面側。廊下の模様を鑑賞しながらトイスラーチャペルへ。
かわいらしい「クリスマス・クリブ」が配されていました。
見上げると壮麗なゴシック式天井。
出入口は明るいガラス扉。
上記の左奥のステンドグラス。
ここの天井がとても見事でした。
側廊の様子。平日の朝早い時間だったので、開いたばかりだったのかも知れません。
最初の写真の反対側に回って。目の前の四角い躯体がチャペルのある部分。
上部に並ぶ丸窓の意匠がひとつひとつ違っていて、丁寧につくられていることが外側からもわかります。