墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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日本基督教団弘前教会 青森県弘前市元寺町

前回の弘前カトリック教会の200m南西に、それより4年早い明治39年(1906)建てられたプロテスタントの教会がある。

 

木造なのに石造のように堂々とそびえたつゴシック様式の、日本基督教団弘前教会。

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設計は教会の長老・桜庭駒五郎だが、施工は堀江佐吉の子・斉藤伊三郎の手になる。

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「弘前教会」のあらまし
弘前教会は明治8年(1875)10月、「弘前公会」の名で創設された東北最古のプロテスタント教会です。同年6月、東奥義塾の英語教師ジョン・イングの感化によって14名の学生が洗礼を受けたことがきっかけとなり、塾長の本多庸一が初代牧師となって出発しました。
以来聖書を唯一の基準とする福音主義の立場に立ちつつ、メソジスト派の果敢な伝道精神を受けついて、津軽一円にキリストの愛の教えを広めて来ました。
また、弘前学院(聖愛高校)もこの教会から誕生しました。
現在の礼拝堂は明治39年(1906)に建てられたもので、弘前教会の長老桜庭駒五郎の設計、名工堀江佐吉の子斉藤伊三郎の施工によるものです。明治の洋風ゴシック式木造建築として極めて貴重な建物です。
弘前市

 

弘前市のサイトの解説には、設計者の桜庭駒五郎は”クリスチャン棟梁”と書かれています。

日本基督教団弘前教会教会堂 - 弘前市

 

正面から。 

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玄関前から見上げて。

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石造のような木製の付け柱。

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残念ながら、内部の見学(教会の礼拝時・集会行事時以外での教会内の来館・見学)は感染予防の観点から休館中。

教会内の様子は公式サイトや青森県観光情報サイトで見られました。

観光案内 | 日本基督教団弘前教会

日本キリスト教団弘前教会|青森県観光情報サイト アプティネット

 

説明板の平面図。ファサード側の2階には八畳間が3つ!

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ニッポン旅マガジンのサイトには室内写真とともに、初代牧師本多庸一についての解説がありました。

津軽藩士・本多庸一は明治初期に藩命で横浜に「留学」して英語を学んでキリスト教の洗礼を受けた後、廃藩置県の影響で廃校となっていた東奥義塾を再興。
その後に初代青森県会議長に就任、米国留学後の明治23年には東京英和学校(現・青山学院)の校主に就任したそうで、代官山の本多記念教会は本多庸一にちなむとのことです。

日本キリスト教団弘前教会