京セラ美術館からはタクシーを利用して6分程で八坂神社へ参拝。
茅の輪もくぐりました。
右の社殿は、旅行から帰った直後に国宝指定されるというニュースがありました。
拝殿のすぐ前には舞殿があるので、正面からは写真に収めにくいのですが(と言い訳を)
八坂神社建物は、大屋根で拝殿と本殿が覆う「祇園造」と呼ばれる特殊な様式なのだそうです。
11月中は本殿内特別参拝ができるとのこと(初穂料大人1000円)
八坂神社の南楼門を出て、80mほど先を東の小径に入ると、祇園閣があります。
祇園祭の山鉾を模した塔建築。設計は築地本願寺を手掛けた伊東忠太、竣工は昭和2年。
2018年に六本木の森美術館で開催されていた「建築の日本展」で20分の1模型の展示とともに紹介されていて、一度実物を見てみたいと思っていた。
六本木ヒルズ・森美術館15周年記念展 建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの | 森美術館 - MORI ART MUSEUM
上記の図録を購入しましたが、その解説を引用します。
祇園閣
伊東忠太 1927年
祇園閣は祇園祭の山鉾を模した塔建築で、旧大倉家京都別邸と同じ敷地内に別邸と同時(1926年7月)に着工し、別邸より1か月ほど後(1927年12月)に竣工した。現存する図面の物件名称は京都大倉家別邸内祇園閣とあり、大倉家別邸が「主」で祇園閣が「従」であることが分かる。鉄筋コンクリート造(屋根部は鉄骨造)で、建坪38.84坪、頂上の鶴の頂までの高さは112尺(33.94m)ある。内部スペースのほとんどが階段で、2層の外部物見台を持つ。これら物見台から京都の風景を眺めるための建築であった。
設計は伊東忠太、施主は大倉土木(現・大成建設)の創業者である大倉喜八郎、施主は大倉土木である。大倉喜八郎は、祇園閣落成の姿を見る事なく亡くなった。
(後略、執筆:杉江夏呼氏)
物見の建築だったのですね。どんな眺めが広がっている(いた)のでしょうか。
塔の頂上には鶴。前出の解説の続きによれば、大倉喜八郎の雅号が鶴彦であることによるものだそうです。
地図を見ていたら、ここから650m真東に(山の上なので標高差は150m)、2年前に訪ねた将軍塚があることに気が付きました。