京都市京セラ美術館(旧京都市美術館)は、2020年春にリノベーションされて開館したばかり。
もともとは、昭和天皇の即位を記念して関西の財界や市民の寄付により昭和8年(1933)に竣工した「大礼記念京都美術館」で設計者はコンペで選ばれた前田健二郎。
鉄骨鉄筋コンクリート造に瓦屋根が載る「帝冠様式」で、その外観をそのまま活かした今回の設計は現館長の青木淳氏と、西澤徹夫によるそうです。
https://kyotocity-kyocera.museum/architecture
リニューアルのポイントは、建物前を掘り下げて地下にメインエントランスを持ってきたこと。緩やかな窪みは見通しの良い広場となり、地下部分の壁は曲面を描く「ガラス・リボン」。
地上建物の威圧感が薄れ、明るく開放的な雰囲気をつくりだしていました。
館内にあった模型。リニューアル版(上)とオリジナル版(下)
ガラス・リボンから入って、人が溜まっていた入場券売り場を抜け、階段を上がると体育館のようなスペースに出る。
この左右が、複数の展示室入口となっていた。
階段を上がった奥から振り返ったところ。
大人気の撮影スポットだった螺旋階段。一瞬人がひいたところで。
螺旋階段を上った先の壁の後ろはかつてのエントランスであった荘厳な空間。
ここが2階フロア。
1階へと続く階段が素晴らしい。現在のエントランスがこの真下にあります。
かつてのチケットブースでしょうか。
”体育館”の奥側を出たところ。
新たに大きなガラス壁により、落ち着いた室内空間となっていました。
そこを出た先の池にはガラスの茶室が。
既に終了していた「杉本博司 瑠璃の浄土」展の作品が、2021年1月まで設置されています。
「硝子の茶室」庭園の池に登場 京都市美術館が日本初展示、新旧の道具で一席|観光|地域のニュース|京都新聞
池の端から見た美術館。こちらの扉は出口専用。
建物正面は東を向きます。グーグルアースではまだ工事中。上記は西側面。
建物の南側の車寄せ。左は平安神宮の大鳥居。
2年前に来たときは工事の最中でした(正面の地面を掘る前?)