生目古墳群で最も大きい3号墳は、築造時は九州全域で最大の古墳だった。
前方部左裾から。木々の先に5号墳がある。
駐車場付近の立体地図にあった3号墳の説明。
古墳時代前期で九州最大の3号墳
長さ143mの古墳群最大の3号墳の迫力には圧巻、埋葬者の威厳が今でも伝わってきそうです。古墳の上から眺める景色も最高です。発掘調査では古墳の表面にきれいに残る葺石が発見されました。また、この3号墳と5号墳の間の周堤部分では地下式横穴墓が数多く発見されました。
墳丘近くの説明板。
九州最大の前期古墳!3号墳
3号墳は生目古墳群最大の前方後円墳で、4世紀の中頃に造られたと考えられています。全長143mで、前期と呼ばれる古墳時代の最初の段階において九州最大の規模を誇る古墳です。
後円部の高さは12.7m、前方部の高さは6.5mありますが、これは人力で土を盛り上げ、造られたものです。自らの墓にこれだけのものを造り得た豪族の権力の大きさがうかがえます。
・発掘調査
3号墳では全面的な発掘調査は行っていませんが、これまで数度にわたり、トレンチと呼ばれる細い溝状の調査区を古墳の色んな部位に設定して発掘調査を行いました。
その結果、後円部は3段、前方部は2段の段状に造られていること(段築)、各段の斜面には川原石による葺石がびっしりと葺かれていることなどがわかりました。
・地下式横穴墓
生目古墳群では、古墳の周囲でたくさんの地下式横穴墓が発見されていますが、3号墳も例外ではありません。特に、東側の5号墳との間では、発掘調査を行った50mほどの範囲で、9基もの地下式横穴墓が発見されました。3号墳の周囲には、未発見の地下式横穴墓がまだまだたくさんあると考えられます。
・レーダー探査
3号墳では主体部(遺体の埋葬されている所)の発掘調査は行っていませんが、レーダー探査を実施しています。その結果、後円部墳頂の中心からやや東よりの地点で、深さ2mの位置に、8m×4mの長方形状の強い反応がありました。竪穴式石室の可能性が高いと考えられます。
宮崎市教育委員会
前方部左裾の稜線から上がらせていただく。
途中で振り返った南側。左は7号墳前方部、中央は一つの円墳を挟んで平べったい9号墳。
パノラマで。台地端が左右に迫る。
前方部端から後円部方向。
くびれ部手前当たり。全長143mの大きさを実感しながら歩く。
くびれ部で木立が開けた。周溝も広大。
後円部を手前から。 前方部との比高差が6m以上ある。
振り返った前方部方向。
後円部斜面を横から。
墳頂をすぐ手前から。
後円部墳頂の平坦面。
後円部の先端側裾。すぐ先に崖が迫る。この方向に1号墳があるはずだが、ルートは見当たらなかった。
後円部斜面を一段降りてテラスから振り返る。
裾まで降りて、前方部方向を。
かなり引いた位置から3号墳の側面を。右が前方部、左が後円部。
3号墳の西側には谷戸が入り込むがその先の台地上に展望台があった。
展望台から見た3号墳は樹木に隠れ気味。
そこから左側、北西方向。
南東方向。
谷へ降りて、再び坂を上がって芝生広場へ。