5/30(土曜日)夕刻の国立新美術館。
設計は黒川紀章。設計から竣工までが2000年~2006年。
ルーブル美術館展の前売り券を買っていたので、6/1までの終了前に慌てて行った。
土曜の夕方なら混雑していないかもと思って行って見たが甘かった。入場制限があって入るまで20分待ち。内部も各作品に三、四重の人垣が出来ていた。
フェルメールの「天文学者」(1668年)の前だけは「歩きながら見る通路」と「立ち止まって見るエリア」が別れており、歩きながらの列に数分並んで目の前で見ることができた。「数秒」だったが。
ティツィアーノの「鏡の前の女」(1515年)の女性の肌が遠目にも輝いていた。
折角なのでマグリッド展もはしご。3/25から開催していて6/29まで。
代表作約130点が集まる、東京では13年ぶりのルネ・マグリット(1898-1967)回顧展。混雑はなく、余裕をもって見ることができた。
チェコ好きさんが言及されている作品にはオーラが感じられた(先にエントリを読んでいたからかも知れませんが)
特にMoMAが所有する1点はよかったです。
本館の向かいに別館。
旧陸軍第一師団歩兵第三聨隊舎の「一部」
説明板もある。右下図の赤い部分だけが、切り分けられたケーキのように残った。
国立新美術館別館建物について
この建物は、1928(昭和3)年に旧陸軍第一師団歩兵第三聨隊の兵舎として建設されました。
独立した階段を中心に合理的・機能的に配置された居住単位、「日」の字を形取り配置された建築構造、アールデコ調のデザインを取り入れた外壁など、ビルディング・タイプのモダンな建物として、わが国戦前の近代建築の中でも注目すべきものでした。
戦後、在日米軍に接収されましたが、1962(昭和37)年に東京大学生産技術研究所が移転し、以後、同研究所が2001(平成13)年に東京・駒場に移転するまで使用されました。(一部は東京大学物性研究所として使用。)
国立新美術館建設に伴い、建物は解体・撤去されることとなりましたが、建築上の歴史的価値に鑑みその一部が保存され、内部を改装の後、国立新美術館別館として活用されています。
手前から立ち入り禁止エリア。アプローチのコンクリがかつての雰囲気を残していた。
外装は新しくなっているようだ。
遠めに見たところ。
もとはこんな感じ。本館内にある100分の1模型。
以下は模型の説明板。
旧陸軍第一師団歩兵第三聨隊舎模型について
この模型は、「旧陸軍第一師団歩兵第三聨隊兵舎(1928・昭和3年建設)の100分の1の模型です。
上から見ると「日」の字を模したこの建物は、旧陸軍としては最初の鉄筋コンクリート造の兵舎建築であり、そのモダンな兵舎は、関東大震災によって大打撃を被った大都市東京の復興の象徴の一つとして注目され、戦後は「東京大学生産技術研究所」(一部、物性研究所)として、2001年(平成13年)まで利用されました。
なお、建物の一部は、国立新美術館の「別館」として保存活用しており、別館エントランスにて資料の展示を行っております。
公開日 毎週月・火・木・金(土日祝・美術館休館日は閉室、11時~18時)
別館が公開されていたとは知らなかった。開いている時に再訪したい。
模型は建物内部も見られるようになっていた。
帰りは裏通り(龍土町美術館通り)を六本木へ歩いた。途中にあった工事囲いの中の天祖神社。現状は鳥居の幅しか境内がない。
ガラス張りのビルが社殿を取り囲むように建ち始めている。不思議な光景だった。
神社の新ビルは4階。
神社ビルと同じタイミング14階建てのベングロークビルが来年3月末に完成する。