墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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ゆかしの社・旧公衆衛生院(港区郷土歴史館)外観と正面エントランス 東京都港区白金4丁目

 東京都庭園美術館で岡上淑子展を見た際、東に500mの白金台駅そばにある港区郷土歴史館を見学した。

すぐ隣には、東京大学医科学研究所がある。

 

写真奥が港区郷土歴史館のある旧公衆衛生院で、建物は2002年に国立保健医療科学院として統廃合されて埼玉県和光市に移転するまで使用され、その後に港区が2009年に敷地と建物を購入していた。昨2018年11月に港区郷土歴史館が三田から移転、オープンしている。

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以前に、近代医科学記念館を訪ねたので、最初はそちらに入口があると勘違いした。

 

建物は医科学研究所のある西側に正面を向けている。正面全景は医科学研究所の方からでないと収まらない(木々があるので、そこからでも広角がないと難しい。

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竣工は昭和13年(1938)、設計は東京大学建築学科教授であった内田祥三(よしかず:1885~1972)

隣接する東京大学医科学研究所(旧伝染病研究所)や東京大学本郷キャンパスの建物群(安田講堂など)を手掛けている。

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パノラマで。

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通りに向いているのは最初の写真のように側面なのであまり目立たないが、安田講堂以上にモニュメンタルな素晴らしい建物では。

 

通りに近い、翼廊側入口。アーチの組み合わせに特徴がある。

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入口から横を見ると、掘り下げられた部分がある(そこが一階) 

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左の翼廊を見上げながら正面へ回る。

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圧倒的なファサード。

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中央棟は6階建て。左右が六角の塔状になっている。

 

正面に向かって左側。

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左右対称で、向かって右側。

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玄関には5連のアーチ。

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連続アーチ等の特徴的な外観は「内田ゴシック」と呼ばれるそうだ。

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柱頭の彫刻も見事。

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中へ入ると、映画のセットのような空間があった。

奥に左右に階段があり、6階まで同様に続いていた。

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壁にはめ込まれた説明板。

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公衆衛生院は我國の公衆衛生の改善を目的としてロックフェラー財団の厚意ある寄附に依て設立された。
本院は厚生省所管として昭和13年3月29日よりその事業を開始した。

 

ドームに入って左を見ると、郷土歴史館への入口が。

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 2階へ上がって見下ろした1階ホールと階段。

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