墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

畦地1号墳~平地2号古墳 長野県飯田市座光寺 古墳と桜の飯田紀行(23)

畦地(あぜち)1号墳は、高岡第1号古墳の北300m、標高で20mほど高い場所に立地する。 

 

国指定ではないが、立派な説明板。

飯田市史跡 平成20年11月18日指定
畔地(あぜち)1号古墳
本古墳は横穴式石室を埋葬施設とする円墳で、墳丘規模は東西15m、南北19.8mです。
石室の長さは7.2mあり、玄室がL字形になっていることから幅は1.8m~2.5m、高さは玄室奥で1.4mを測ります。石の積み方に大きな特徴があり、最下段の石は平石を立てて用い、二段目は横積みにします。同様の石の積み方をする古墳に、同じ座光寺地区にある北本城古墳や高岡1号古墳があります。このような石室は、九州や朝鮮半島にある古墳の石室との関連が想定され、竪穴系横口式石室の系譜を引くものとされます。
副葬品は、朝鮮半島との関係を示す銀製長鎖式垂飾付耳飾、他に刀剣類・鉄鏃・金銅製馬具・玉類等が出土しています。副葬品や石室の形態から、築造時期は6世紀前半と考えられます。
平成24年3月 飯田市教育委員会

 

石室部分のアップ。

 

墳丘に近づくと別の説明板が。こちらは時代表記が5世紀後半に遡る。

畔地1号古墳(飯田市史跡)(5世紀後半)
古墳の種類:円墳
石室の種類:横穴式石室(中腹に入口、左側奥に副室・石室の側石が縦に並ぶ)
備考:渡来人(朝鮮)が築造した古墳
主な出土物:銀製耳飾り・馬具・玉類
歴史に学び地域をたずねる会 平成23年3月10日

 

出土した耳飾りの写真も表示。

 

南に回り込むと開口部が。

 

ちょっと傾き加減に見えるが…

 

四つん這いになって入らせていただく。

 

正面が奥壁で、左のフェンスの先に小部屋が逆L字形に続く。

 

大きな平石の上に扁平な石を載せる、高岡第1号古墳と同タイプ。

 

奥壁に向かって左壁。

 

天井石は巨大。

 

気になるフェンスの方へかがみながら進む。石室高は奥壁前でも1.4m。

 

奥行1m弱で、壁には小さめの石が積まれていた。

 

 奥壁前から開口部。

 

フラッシュで。

 

下段の石が外に傾斜して部屋が広く感じられるが、傾きは当初のものだろうか。

 

開口部手前から外を。

 

墳頂の祠に参拝。

 

振り返っての飯田盆地。

 

冊子「飯田は古墳の博物館」には、畦地1号古墳の石室は朝鮮半島系の影響で造られた”竪穴系横口式石室”の系譜を引くとされていて、出土品の銀製垂飾付長鎖式耳飾とともに大陸の香りが強い古墳だと記されていた。

 

南西から墳丘を望む。

 

そこには「水善利万物」と刻まれた石碑が。

 

竜西農業水利事業(一貫水路)完成を記念するものだった。

 

その背後には「いいちこ桜」 名前の由来はわからず…

 

坂を下りて十字路を右折すると、旧道の雰囲気がある直線。

 

その先の右手、木立の下の土盛りが見えた。

 

ブルーの祠が載る。

 

石室の露出箇所が。

 

三角のところにカメラを差し込んで。手前側が奥壁か。

 

ぐるりと回り込む。

 

大きな石が残っていた。

 

さらに回り込むと説明板も。

平地(ひらぢ)2号古墳
古墳の種類:円墳
石室の種類:横穴式石室(露出)
備考:平地にあった12基の内、現存する唯一の古墳
主な出土物:土師器・須恵器
歴史に学び地域をたずねる会 平成23年3月10日

 

「以前の古墳」は全く木が無いカラー写真。

 

こちら側が本来の入口か。

 

カメラを差し込んで。

 

 フラッシュで。

 

右の木立が平地2号墳。かつてあった残り11基はどんな風に点在していたのだろう。

 

いいちこ桜」をズームで。