墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

ウワナリ塚古墳 奈良県天理市石上町

前回のつづき。

石上神宮参拝後はバスに乗って北へ 、名阪国道が東西に通る岩屋谷へ向かった。

石上・豊田古墳群が所在するエリアで、ウワナリ塚古墳(全長128m)、石上大塚古墳(全長107m)、別所大塚古墳(全長125m)の100mを超える大型首長墓と約150基の小円墳からなる古墳群となっている。

谷の南斜面でバスを降りて斜面を見上げる。

 

このビニールハウスで覆われたところが、墳丘(前方部)であった。

 

開口部は後円部の南側。ハウス横の小道を上り、林の中へ入っていくと入口が見えてくる。近くに養蜂の巣箱があった。 

 

ここの金網にはチェーンロックがかかっているので、いきなり訪ねても入室は難しい。

 ツアーでいただいたパンフから。

ウワナリ塚古墳
石上町に所在する前方後円墳で、岩屋谷に面する丘陵上に、石上大塚古墳と並ぶように築かれている。
前方部を北に向ける全長約110mの前方後円墳で、くびれ部には造り出しがある。前方部西北端に方形の張り出しがあるほか、前方部の前面にも平坦面があり、この部分まで含めると長さは約128mになる。
埋葬施設は横穴式石室で、現在も開口している。花崗岩の巨石を積み上げた両袖式である。玄室は長さ6.8m、幅2.9~3.1m、高さ3.6mの巨大なものである。羨道は現況で長さ3.5m程であるが、もとは9m程度あったと考えられている。石室の床面には拳大の礫石がみられるほか、凝灰岩製の石棺の破片が見つかっている。

 

天理市のサイトには6世紀代の築造とあった。

http://www.city.tenri.nara.jp/kakuka/kyouikuiinkai/bunkazaika/kohun/1400486910301.html

 

今度もみなで玄室へ。6.8m×3mの広さはおよそ12畳、天井高も3.6mと普通のリビングより豪華なサイズ。

フラッシュを焚かないとかなり暗い。

 

焚いても人が写ってしまうので今回もしんがりで退出させていただいた。

奥壁と奥の天井石。

 

奥壁左下のこの穴は盗掘時に開けられたもののようだった(奥壁の先には当初から何もないが)

 

右上隅の部分。

 

奥壁から入口方向。7世紀代に築造された峯塚古墳では切石の直線が目立ったが、こちら6世紀代のウワナリ古墳では丸みのある石を平滑面を内側に向けながら積んでいて、両者の違いを興味深く味わうことができた。

 

出入りの際は膝をつくほどかがむ必要があった。

 

外の世界に戻って斜面を下る。

 

となりの斜面は、ゴッホの絵のように見えた。

 

ちなみに「ウワナリ」は前妻の意味だと、奈良市のウワナベ古墳のことを後から調べていて知ったが、ここでは西隣にある石上大塚古墳とのセットで付けられた名前のようだった。