前回のつづき。
横須賀線の踏み切りを越えて県道21号へ。
100mほど鎌倉方向へ歩くと東慶寺(とうけいじ)の入口があった。
説明板があった。
東慶寺(とうけいじ)
宗派:臨済宗円覚寺派 山号寺号:松岡山東慶総持禅寺 建立:弘安8年(1285) 開山:覚山志道尼 開基:北条貞時
鎌倉幕府の第八代執権北条時宗の夫人・覚山志道尼が開創。夫から離縁状をもらわない限り、妻からはわかれることができなかった時代に、駆け込めば離縁できる女人救済の寺として、開山以来、六百年近く縁切りの寺法を引き継いできました。後醍醐天皇の皇女・用堂尼の入寺以後は、松岡御所と称され、寺格の高い尼寺として名を馳せるようになり、室町時代には鎌倉尼五山第二位に列せられていました。明治時代になると寺法に終わりを告げ、釈宗演禅師を中興開山とする臨済宗円覚寺派の禅寺となりました。
境内にはウメやハナショウブ、アジサイなど様々な花が植えられ四季を通じて楽しめます。学者や作家の墓が多いことでも有名で、鈴木大拙、西田幾太郎、岩波茂雄、和辻哲郎、安倍能成、高見順、小林秀雄らの墓があります。
さだまさし(グレープ)の歌にある縁切寺であったことをあとから知った。
入口近くには「カルミヤ」という可愛らしい花が咲いていた。
本堂の泰平殿に祀られている御本尊の釈迦如来像。
参道を進むと鎌倉大仏を小さくしたような金仏が安置されていた。普段とちがう角度から撮らせていただいた。
背中の後ろには花畑があった。
ハナショウブを数株見ることができた。
このそばに宝蔵(松岡宝蔵)がある。 このときは特別展「鎌倉の名宝 明月椀 漆絵、美の響宴」展が開催中だった(7/3まで。入館料500円)
宝蔵では重文の聖観音菩薩立像も拝観できるが、見たかった水月観音菩薩半跏像は水月堂での特別拝観となっており事前予約が必要とのことだった。
建物の隣には井戸があった。
さらに奥の墓苑へ。崖面の岩は迫力があった。
その表面には、いわたばこ。
奥に行くに従って谷戸は上りになり、幅が狭くなってくる。
新緑鮮やかなモミジだったが、葉の赤いものが一本だけあった。
最奥部の塚にお参り。
振り返っての眺め。
崖を掘り抜いた祠(やぐら)があった。
こちらのかたのブログによれば、鎌倉市内には千を超えるやぐらが確認されているそうだ。
やぐらの前あたりからの眺め。
山門を出る時、向かいの山に円覚寺のお茶屋が見えた。