墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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萬福寺 島根県益田市東町

前回の小丸山古墳の麓で、はからずも雪舟の墓に参ってここがゆかりの地だと知り、雪舟が手掛けた庭園があるという萬福寺に寄りました。

 

広場のような、本堂正面側。屋根の美しい建物は重要文化財でした。

 

山門そばにあった説明板。

萬福寺
萬福寺は、南北朝時代の応安7年(1374)に益田氏11代兼見によって創建された時宗寺院です。
本堂は、鎌倉時代の様式を残す南北朝時代の建物として国の重要文化財に指定されています。また、国史跡及び名称の庭園は雪舟の作庭と伝わり、室町の独特な庭園を四季折々に楽しむことができます。
この他にも「絹本着色二河白道図」(重文)などの優れた仏画や多くの仏像、益田氏当主の絵画、東南アジアの関与を示す華南三彩壺など、益田の中世文化の粋を味わうことができます。

 

本堂の前にも説明板。

 

雪舟の胸像も。

 

庭園観賞の案内に従って、まずは本堂室内へ。(入館料500円)

 

広い外陣。手前のものも含めて当初の柱が残っているとのこと。

 

一段高い内陣。欄間がきらびやか。

 

上記の左から。

 

そして、本堂の後ろ側の、雪舟庭園へ。

 

石の数が多いですね。四角い形が多い印象。

 

土の山があって石があってと、素材は古墳と一緒ですが風情は異なります。

築山の麓は、石垣っぽく見えなくもないような。

自然石だと思いますが、置かれる場所によって変わるんですね。

 

本堂裏の縁から。微妙に色合いが違う紅葉が2本。

 

スマホ広角で。

 

本堂には平安時代の仏像が安置されていました。

こちらは千手観音菩薩像。

 

合掌する腕以外や頭上の化仏を失っていますが、威厳と優しさが感じられます。

 

多聞天像と持国天像。ちょっと劇画的な表情ですが、衣裳の表現が見事。

 

下記は、本堂前の説明板から。

観世音菩薩像 多聞天像 持国天像
市指定有形文化財 平安時代
万寿3年(1026)大津波に流され、災後安福寺(萬福寺の前身)に安置されていた仏像である。

 

こちらも大津波で流されたのちに漂着した仏像。表面が削れて、かえって生々しくなっているような。