墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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中通古墳群(その1・長目塚古墳) 熊本県阿蘇市一の宮町中通

2021年11月下旬の肥後墳行、2日目の夜は宇土市に戻り、宇土駅と松橋駅の間にある「グッドイン松橋」に宿泊。すぐ近くに向野田古墳があるのでそのホテルを選んだのですが、翌日に回したら大雨だったので次の機会に。

熊本空港からの帰りの便までは時間があったので、雨中でも見学しやすいと思われた(平地で見つけやすいので)、阿蘇山北側の古墳へ向かいました。

 

中通(なかどおり)古墳群は、このように平地に展開しています。

 

最初に目指したのは長目塚古墳。川沿いの細道を車でアプローチ。

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北側から見る長目塚古墳。

右の後円部から左へと、先が削られた前方部が続きます。

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到着したのは7:20ごろ。

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2019年のブラタモリで取り上げられた墳丘です。

 

現地説明板。

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長目塚(柄鏡式前方後円墳)
・改修前現在の全長は111.5m、時代は、わが国前期古墳の特徴がみられるが5世紀の中頃ではないかといわれている。
・後円部の南北59.5m、高さ9.2m、前方部方向の裾がやや張り出し、自然の力で蚕食されてやや変形しているが、高さ2m周線からみれば正円に近い。頂上に近い部分(高さ8.5~8.0m)にくぼみがある。
・前方部は現在52m、くびれ部幅約17m、高さ1.8m、前方部端部約30m、高さ約4m。
・周濠と外堤は、もと濠がめぐり外堤があったというが現在は失われていて、わずかに南北部と、くびれ部の外堤内側に深い濠がある。弧状で東西約35m、底は船底で深部は堤縁より約2mある。
・復元すれば前方部は約5m延長して57mとなり後円部径よりわずかに2m短い。周濠、外堤を加えると全長約129mとなり、熊本県内では最も壮大な前方後円墳といわれている。(長目塚古墳河川改修による資料から引用)

 

長目塚古墳の墳頂へ上がって、東側・前方部方向。

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かつては川の向こう岸近くまで前方部が続いていたと思われます。

 

北側の山は象ヶ鼻、頂上は標高790m(比高差300mほど)

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北西方向には古墳がぽこぽこと!

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上記の右の前方後円墳の上鞍掛1号墳をズームして。左奥は鞍掛塚1号墳(円墳)

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長目塚墳頂から南方向。晴れていれば阿蘇山が。

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後円部の裾に降りて北側を。右に、くびれ部。

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長目塚古墳の西には鞍掛塚2号墳(円墳)

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畦道を手前までアプローチ。

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