墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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若八幡宮古墳(今宿古墳群) 福岡県福岡市西区

前回の山ノ鼻1号墳から200mほど南に、若八幡宮古墳があります。高速道路がぎりぎりに、今宿古墳群の墳丘を避けるように通っているのはそのように計画されたからでしょうか。

 

社のある丘を北側から。手前に公民館の駐車スペースがありますが、チェーンが掛かっていました。

 

公民館の脇に説明板が。4世紀後半代に築かれた、墳長47mの前方後円墳。

若八幡宮古墳
文化財の発掘調査 1970年10月26日~12月30日
高祖山山塊より派生する標高29mの丘陵上に築かれた前方後円墳で、前方部を北に向けています。
本古墳は今宿バイパス建設に先立って確認調査されました。その墳丘規模は全長47m、前方部長25m、後円部径25mで、墳丘は三段に築かれています。
また遺体をおさめた内部主体は刳り抜きの舟形木棺と考えられ、頭部に当たる木棺西側に集中して多くの副葬品が納められていました。
これらは三角縁二神二獣鏡、鉄製環頭太刀・剣・刀子・ヤリカンナ・斧・鏃および銅製有孔円盤、玉類(管玉、小玉)、土師器(器台、丸底壺)などです。
本古墳を含む今宿平野には12基の前方後円墳を主墳とする多くの古墳群が分布し、この中でも本墳は4世紀後半代に築かれ、古墳群の中で最古の位置を占めるものとして注目されます。
平成4年3月31日 福岡市教育委員会

 

実測図部分。社殿のすぐ裏が後円部。

 

舟形木棺と考えられる埋葬部からは豊かな副葬品が。

 

周辺案内に山ノ鼻1号古墳も。


北側から参道石段を登ります。


拝殿にて参拝。

 

裏手に高まりが。

 

ちょっと墳丘を削っているようです。

 

墳丘に上がらせていただいて、社殿側を。

 

前方部とみられる方向を。


同行していた妻が「小動物が駆けていった」と言ったので、おずおずと、足早に見学しました。