再び東京文化財ウィークの特別公開事業から。
心光院(しんこういん)は浄土宗のお寺で増上寺の別院で、表門と本堂が国登録有形文化財となっている。
境内は東京タワーの駐車場を通り抜けた先にあるがわからずに、とうふ屋うかいの南側を回り道してしまった。
特別展望台のあたりで工事のようで、地上と結ぶケーブルが。
回り込んで心光院に着くと、タワーのライトアップが始まっていた。
上記の表門と下記の本堂が今回の見どころ。
しかし本堂の阿弥陀如来像に心が行ってしまって、夕方からの建物ライトアップイベントだったにもかかわらず、建物の写真を撮りそびれてしまった。
堂内は照明が抑えられ、背後のステンドグラスとともに阿弥陀さまが照らし出されて、幻想的な空間になっていた。
堂内に並べられた椅子に座って、しばらくの間、阿弥陀さまに向き合わせていただいた。
外に出るとタワーの灯りが目立つように。
庭の片隅の石仏群。
こちらの中央の馬頭観音は、徳川秀忠の愛馬「布引」を心光院にて供養した観音像とのこと。
六角形の「お竹堂」には綱吉の母・桂昌院が寄進した"お竹の流し板”とお竹如来像が祀られる。
朝夕の自分の食事を貧しい人に施し、自らは水盤の隅に網をおいて、洗い流しの飯が溜まったものを食した方だそう。
以下は東京文化財ウィークのパンフレットより。
心光院は増上寺創建時からの山内学寮が前身で、元禄8年(1695)に芝増上寺別院のひとつとなりました。表門は享保3年(1743)の建築で、戦災を免れ現在地に移築されます。一間一戸四脚門で、軒廻りは二軒吹寄せ垂木、頭貫(かしらぬき)を虹梁型とするのが特徴といえます。
本堂は、昭和30年(1955)に再建されました。虹梁・蟇股など寺院建築に伝統的な装飾を用いるとともに、透かし入り筬欄間(おさらんま)など住宅的な意匠も見られます。表門とともに、瀟洒な山内寺院らしい景観を継承しているといえます。
肝心の本堂の写真は下記2枚。
左は本堂の西面。モダンな格子ガラス窓。
表門にも明かりがついた。
文化遺産オンラインのサイトにも解説がある。
心光院表門
http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/149135/2
心光院本堂
http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/285676/2
道路にしゃがんで、本堂と表門と東京タワーを。
心光院の南側の坂道。中央の屋根が本堂。
こちら側は桜並木の遊歩道。
坂を上ると東京タワーの真下に出る。大展望台との間に広い足場が組まれていた。
足元から。
鉄骨は、スカイツリーと比較するとかなり繊細。