墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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車塚古墳(磯浜古墳群) 茨城県東茨城郡大洗町磯浜町

前回のつづき。

今回の目的地は大洗駅の東北東600mほどの独立丘にある磯浜古墳群。 

 

駅から10分強、枝道に入って上って行くと眺望が開けてきた。

 

頂上のあたりに木立があり、中に非常に大きな墳丘が隠れていた。

 

現地には真新しい説明板。

車塚古墳
昭和28年3月19日指定 茨城県指定史跡
東茨城郡大洗町磯浜町字諏訪2883番1ほか
4世紀代の磯浜古墳群に含まれる、全国屈指の大型円墳です。平成21年度に測量調査を、平成23年度に範囲確認調査を実施し、墳丘の構造が明らかとなりました。
部分的な調査に留まったため、造出の存在は未定ですが、現段階では円墳と考えられます。規模は、直径約88m、高差約13mで、人家の下にのびる周濠を含めると約120mに達します。墳丘は、墳頂部に加え、中段と下段に平坦面を持つ三段築成です。各斜面には扁平な礫が葺かれ、南側の上段斜面には葺石を縦に区画した目地も存在しました。各平坦面には、葺石よりも小振りな敷石が敷き詰められていました。
墳頂部・中段・下段の各平坦面の外側には、縦長方形の透孔(すかしあな)を持つ朝顔形円筒埴輪が樹立されていて、一部に普通円筒埴輪も見られます。南側の中段平坦面からは壺形埴輪が20個体以上出土しました。
平成30年 大洗町教育委員会

 

直径88mとは大きい。水色の周濠を含めると120mにもなる。

円墳としては全国で5本の指に入る大きさ。

 http://www2.odn.ne.jp/kofun/katachibetu.html

 

鳥居の前の門は閉じていたが、鍵はないので入らせていただいた。

 

「史跡 車塚」の石碑。

 

昭和43年に明治百年を記念して建てられたものだった。いまから丁度半世紀の”昔”。

 

草は丁寧に刈り込まれていた。

 

斜面には巨木が立つ。

 

斜面に平坦なテラスが2ヶ所回る「三段築成」

 

かつては円筒埴輪がぐるりと平坦面を取り囲んでいた。

 

上ってきた斜面を振り返る。

 

墳頂は広かった。このどこかにあると思われる埋葬施設は未調査。

 

北の端に祠が。

 

まずは祠に参拝。

 

北西側の非常に良い眺め。

 

ズーム・モノクロ処理で。中央にうっすらと見えているのが筑波山のはず。直線距離で約43km。

 

墳頂北側。

 

少し斜面を降りると、鹿島臨海線の高架がよく見える場所があった。帰路の車窓からも墳丘がよく見えた。

 

墳丘の東側はスダジイなどの大木で眺望はない。

 

小高い場所にあるので、雷に打たれることもあるのだろう。

 

墳頂から南東側。

 

南側。

 

ズームすると水平線が写った。

 

眺めを堪能させていただいて墳丘を降りる。

 

大きさもたっぷり味わった。

 

降り際で、道の向こうに姫塚古墳が見えた。

 

柵の外からの車塚古墳。見上げているこの場所はかつての周溝。

 

南側の墳裾。

 

昇寛さんのサイトでは、2011年の現地説明会の様子が見られる。

http://sgkohun.world.coocan.jp/archive/index.php/ooarai_kuruma/

 

大洗観光協会のサイトには空中写真や見学ルートが掲示されていた。

http://www.oarai-info.jp/page/page000208.html

つづく。