墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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大厩二子塚古墳 千葉県市原市菊間 (旧 菊間国)

1月24日の「いちはら埋文講座」の帰りに、埋文センターの少し北にある大厩二子塚古墳へ行った。

台地の端で狭い道が入り組んだ場所にあるので、車を停められるところを探してから歩き回る。

久しぶりに「房総の古墳を歩く」のお世話になるが迷う。実は1年前に来た時も迷って結局たどりつけなかった。


 

下記が「房総の古墳を歩く」の大厩古墳の説明。ここを読むとわかりやすそうなのだがわからない(本の方には地図もあるのだが・・・)

大厩古墳群に含まれた全長約63mの前方後円墳。古墳の西側から南側の前方部裾の一部が宅地によって削られている。保存状態は良好である。後円部の南東部は谷に面しており、墳裾部ははっきりしない。墳頂部に祠、参道がある。墳裾部に標柱がある。

房総の古墳を歩く/市原市北部の古墳

 

前回来たときにここではないかと思った場所。正面に停まっている車の後ろ側だが・・・

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行ってみると一旦落ち込んだ先に盛り上がりがありそうだがとても入れない。「房総の古墳を歩く」には「参道がある」「標柱がある」と書かれているのでここではなさそう。

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近くで作業されている方に聞くが、はっきりわからない(しばらく迷っていたら道を尋ねた方のお孫さんの中学生ぐらいの男の子が近づいてきて、おじいちゃんから古墳の場所を教えてあげなさいと言われたと言う。感動した)が、結局迷った。

 

初めに想定した場所の裏手に回り込むと宅地造成中で木が刈られていて、墳丘のように見える。さらに周囲でこの場所が一番高いので、ここが墳丘だと確信する。

今度こそと思い、台地下側からアプローチしようとしたが、放し飼いの犬(ダックスフンドでしたが)に吠えられて断念。

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もう一度、もとの場所に引き返したら、木立に接するお宅のひとつの玄関口に人が現れたので、すがる思いで尋ねると、やはり後ろは古墳であるとのこと。入口の場所を聞くと、最初の写真にあった車の後ろが正しい模様で、そこからは無理だったことをお伝えすると、別のアプローチの示唆をいただいた。

 

やっとたどりついた墳丘。

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道はないが上らせていただく。

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見るからに前方部。その先のくびれ部と後円部がよく残っている。なんとか到達。

・大厩二子塚古墳(おおまやふたごづかこふん) 前方後円墳 全長63m 4世紀中葉

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後円部墳頂。祠は見当たらなかった。

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木々を透かして、さきほど見上げた造成地が見えた。

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くびれ部から前方部。

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 見つけられた嬉しさがこみ上げた。