墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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公津原古墳群 再訪②

公津原群再訪のきっかけは、個別の古墳の案内板が「わかりやすく丁寧に通し番号がふられている」のだが、「案内マップの40基」に対して、案内板が「39号墳」までしか見つけられなかったこと。

埼群古墳群HP主宰の昇寛さんのアドバイスを折角いただいたので、確認をしたくなり出かけた次第。

「下記の案内マップの左上、道路左上に沿って4つ点々と並ぶ円墳で、ひとつ間隔が空いた左下が40号墳ではないか」とのアドバイスを頼りにする。

確かに、この付近に案内板のある古墳は、25号墳、26号墳、27号墳の3基しかなく、●印の数が1つ多い。

【再々掲】公津原古墳群(40基) 10号墳の案内マップより

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だが、現地を再確認すると、地図上の鉄塔との位置関係から、アドバイスの「それ(間隔の空いた左下の●)」は25号墳(下記写真の左、木が立つ墳丘)のようだ。

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「それ」が25号墳だとすると、そこから右上に3基が連なることになるが、現地案内板は26号と27号しかない。

と、25と26との間に、気になる盛り上がりがあった(上記写真の右側看板の後ろ)

個人のお墓の敷地のようだが一部が墳丘のようになっている。表示板はない。

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墳丘近くからの眺めも抜群に良い。

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墳丘の裾が市民農園のようになっていて、作業されていた方に伺ったら「古墳だと聞いている」とのこと。

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周回道路の一段下にも農園作業用の道がついていた。古墳(らしきもの)の手前で行き止まり。

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しかし、この場所は案内マップ上の●印の位置と合わない。

案内マップ上の古墳を表す●の位置は、鉄塔からの距離で25号墳と比較すると、倍くらい北に離れているはずだが・・・

 

案内マップの方から推測すると、現地の26号墳と27号墳の間に1基あるように見える。しかし、そこは畑になっていて近づけない。

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畑の隣にお弁当屋さん(花菜という花屋さん?)があったので古墳のことを伺ったら、「そこには古墳はないと思う。古墳には興味がないのでよくはわかりませんが」と笑顔で答えてくれた。

このお店、昼前なのにお弁当が売り切れ。結構車で来ている人がいて人気店のよう。ここでお弁当を予約しておいて、外小代の古墳公園でピクニック(コフニック?)がお勧め。

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ということで結局判然とせず。

 

25号墳の南側も探してみると、こちらにも気になる盛り上がりがあった。周回道路を台地下に折れる小道を入ってすぐ左折したところ。右上が畑、左階段の上はお墓になっている。

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畑の側からの盛り上がり。単なる茂みではなく、中には盛り上がりが隠れている。

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しかし、台地下に向かう道より南の位置にある(案内マップの「花内」の花の字のあたり)ので、これでもないようだ。

成田ニュータウン造成前は110基を超える数の古墳群があったとのことなので、案内番号を振られずともひっそり残っている古墳もあるのだろう。

 

このあと、未探訪だった20号墳〜11号墳へと向かう。

25号墳から住宅街を南に通り抜ける。六角堂を横目に見ながら歩いていると、玉造中学校のすぐ南に、気になる独立丘があった。

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階段を登っていくと、皇産霊(すめらむすび?こうさんれい?みむすび?)神社の標柱が立ち、注連縄と祠があった。

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誰が置いたか木彫りの面。

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そこに神社があったから残ったのか。周囲が削られた結果かも知れないが、団地群の中に浮かんだ小島のようだった。

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続く。